日立とARAV社、日本の建設現場への自律型ショベル導入で提携
日立のRBT Core Connectショベルは、2026年までにARAV社の自動化システムに統合され、ゼネコンの自律施工を実現します。
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日立建機とARAV社は、日立建機の遠隔自律型油圧ショベル「RBT Core Connect」の2機種、ZX200A-7(20トンクラス)とZX330A-7(30トンクラス)をARAV社の自動化システム「良いねんくん」に適用することで合意しました。
これにより、自社で自動運転システムを保有していないお客さまも、施工現場で油圧ショベルの自動施工ができるようになります。日立建機とARAVは、2026年度中を目標に日本市場向けに「ヨイショ投入くん」の対応機種として「RBT Core Connect」をご提案することをめざします。
土木・建設業においては、生産労働人口の減少や熟練技能者の高齢化を背景として、省人化による生産性の向上が課題となっています。その解決策のひとつとして、お客さまからは建設機械の遠隔操作や自動運転に関心が寄せられています。施工現場では大手の建設会社を中心に遠隔・自動化施工の導入が始まっていますが、より広く普及させるためには自社で自動運転システムを保有していないお客さまにも遠隔・自動施工を導入いただける仕組みが課題です。
日立建機が販売する「RBT Core Connect」は、お客さまの自動運転システムと接続可能な電子制御式の油圧ショベルで、遠隔操作や自動運転を実現するための高度な制御インターフェースを備えています。このインターフェースにより、ARAVの「ヨイショ投入くん」との接続を実現し、自社で自動運転システムを保有していないお客さまでも、油圧ショベルによる掘削・投入作業を自動化できます。
ARAVが提供予定の「ヨイショ投入くん」は、電子制御式の油圧ショベルに後付けすることで、掘削・投入作業を自動化するシステムです。投入工程を自動化することで作業員の安全性向上、省人化が期待できます。「ヨイショ投入くん」は日立建機製以外の電子制御式の油圧ショベルにも対応しており、対応機種は順次拡大する方針です。これにより、お客さまは油圧ショベルの機種やメーカーにとらわれず、柔軟に自動施工を導入できます。
日立建機は、施工現場における遠隔・自動施工の普及のために、スタートアップ企業などと協業し、施工現場の状況を仮想空間に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を開発するなど、オープンイノベーションを積極的に推進してきました。今回のARAVとの連携もその一環であり、今後もARAVのみならず、自動化システムを手掛けるさまざまなパートナーとの連携で「RBT Core Connect」を提案してまいります。
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