村田製作所、超小型47µFセラミックコンデンサを発売
村田製作所の1005M 47µF MLCCは、60%の省スペース化と105℃動作を実現し、AIサーバーや高性能IT機器に最適です。
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村田製作所は、1005Mサイズ(1.0 x 0.5mm)において世界初 となる静電容量47µFの積層セラミックコンデンサの量産を開始しました。
近年、AIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器の普及が急速に進んでいます。これらの機器には多くの部品が搭載されることから、限られた回路基板内での効率的な部品配置が求められています。そのためコンデンサにおいては、小型化と大容量化が求められると同時に、回路基板やICの発熱に伴う高温環境下でも使用可能な高信頼性へのニーズも高まっています。
そこで当社は、独自のセラミック素子および内部電極の薄層化技術の確立により、1005Mサイズにおいて最大となる静電容量47µFの当製品を世界で初めて量産開始しました。当製品は、同じ47µFの静電容量を持つ当社従来製品(1608Mサイズ)に比べて実装面積を約60%削減しました。また、同じ1005Mサイズの当社従来製品(22µF)と比べて約2.1倍の静電容量を実現しています。さらに、最大105℃の高温環境下でも使用可能なため、IC近傍にコンデンサを配置でき、お客様の製品・機器の性能向上に貢献します。
当社は、今後も積層セラミックコンデンサの小型化や静電容量の拡大、高温保証対応を進め、市場ニーズに対応したラインアップの拡充に取り組み、電子機器の小型化・高性能化・多機能化に貢献していきます。また、電子部品の小型化を通じて、使用する部資材の削減や、個数当たりの生産効率向上による当社工場の電力使用量削減など、環境負荷低減にも貢献していきます。
主な特長
- 1005Mサイズで静電容量47µFの積層セラミックコンデンサの量産を世界で初めて開始
- 最大105℃の高温環境下でも使用可能なため、IC近傍にコンデンサを配置可能
- AIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器などの民生機器で使用可能