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TDK、車載PoC向け省スペースインダクタを発表

TDKの新しいADL4524VLインダクタは、広帯域性能を備えたコンパクトなADAS設計を可能にし、2025年7月から量産を開始します。

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TDK、車載PoC向け省スペースインダクタを発表

TDK株式会社は、車載PoC向け巻線インダクタ「ADL4524VLシリーズ」(長さ4.5mm×幅2.4mm×高さ2.6mm)を開発し、2025年7月より量産を開始することを発表しました。

車載PoC(Power over Coax)は、同軸ケーブル1本で電力と信号を同時に伝送する技術です。安心安全な運転を支援するADASの普及に伴い、車載カメラシステムなどで広く活用されています。電力線と信号線を1本の同軸ケーブルで兼用できるため、配線の本数が減ることで車両全体の軽量化につながり、燃費や電費の向上にも貢献します。また車両内の配線がシンプルになりスペースを有効活用できます。

PoCは信号を処理する前に、信号と電力を分離するために複数のインダクタで構成されたフィルタが必要になります。本製品は、独自の材料設計と構造設計により、10MHz~1GHzの広い周波数帯域で高インピーダンスを実現し、インダクタの使用数削減と省スペース化に貢献します。広い周波数帯域をカバーすることにより、一例として、従来製品では3個のインダクタが必要なアプリケーションにおいて1個のインダクタで対応可能になります。動作温度範囲上限は155°Cの高信頼性インダクタです。

車載PoC用インダクタの開発は巻線工法に加え、積層、薄膜の3種の工法を用いた最適化設計により、今後も市場ニーズに対応した豊富なラインアップの拡充を行いPoC伝送信号の品質向上に貢献して参ります。

主な特長と利点

  • 1GHzを超える広い周波数帯域における高インピーダンス特性
  • PoCフィルタのインダクタ使用数削減で省スペース化に寄与
  • 動作温度範囲-55 ~ +155°C、高温環境での使用に対応

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