東芝、高画質スキャンを実現する低ノイズCCDセンサを発売
東芝の新製品「TCD2728DG」は、ノイズを40%低減し、100MHzのデータレートを実現することで、A3サイズ複合機や検査装置のスキャン性能を向上させます。
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東芝デバイス&ストレージ株式会社は、A3複合機に適したレンズ縮小型CCDリニアイメージセンサ「TCD2728DG」を製品化しました。新製品は、A3複合機に適した有効画素数7,500画素を誇り、当社従来品「TCD2726DG」と比較してランダムノイズ(NDσ を低減しています。
近年、オフィスでは大量で多種多様な用紙を高速・高精細にコピー・スキャンするケースが多く、特にA3複合機では画質の向上が重要な課題となっています。画像品質を向上させるためには、信号に含まれるランダムノイズ (NDσ) の影響を低減する必要があります。
新製品TCD2728DGは、当社既存製品TCD2726DGの出力アンプゲイン を低減させ、ランダムノイズ (NDσ)を約40% 低減しました。これにより、機器の画質向上に貢献します。
新製品は、CCDリニアーイメージセンサーとして高速なデータレート100MHz (50MHz×2ch) を実現します。これにより、高速で大量の画像を処理できるため、即時判定が求められる各種検査機器向けのラインスキャンカメラ用にも適しています。
当社は、今後も高速かつ高画質なイメージング&センシング技術へのニーズに応えるべく、複合機などのスキャニングや各種検査装置などのセンシングの応用機器に対応した製品を拡充していきます。
新製品の主な特長
- ランダムノイズを約40%低減
- 高速CCDリニアーイメージセンサー: データレート=100MHz (マスタークロック周波数50MHz×2ch) (max)
- タイミングジェネレーター回路、CCDドライバー内蔵によりシステム開発容易化に貢献