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ステンレス鋼加工用新CVD材種T6225発売
タンガロイは、CVD旋削材種「T6200・AH6200シリーズ」に、高い耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備えた新材種「T6225」を追加した。
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ステンレス鋼の加工では、工具寿命の延長と安定した加工性能が常に求められており、特に一般機械加工や自動車産業ではそのニーズが高まっています。シャフトやジョイント、ピストン、バルブといった重要部品の加工現場では、耐摩耗性に優れた工具への期待が大きく、既存の材種では他社製品に比べて性能面で課題が残ることもありました。こうした市場背景から、より高性能な切削材種へのニーズが高まっています。
T6200 & AH6200シリーズは、ステンレス鋼加工に特化した最新の旋削用材種です。T6215は高速・連続加工に、T6225はM25領域に最適なCVD材種として、T6215とAH6225の中間をカバー、AH6225はステンレス鋼加工用第一推奨材種として、AH6235は断続・重切削に最適で、優れた耐摩耗性と耐欠損性を実現。あらゆる加工形態に適用可能な最新シリーズ。
製品の特長と便益
特長1:優れた耐摩耗性と耐欠損性の両立
・T6225は新開発の高密着性Al₂O₃被膜を採用し、チッピングや被膜剥離の発生を大幅に抑制
・高硬度外層により、逃げ面摩耗に対する耐性が向上し、安定した加工性能を実現
・従来比1.3倍の厚膜構造により、工具寿命が飛躍的に向上し、交換頻度の低減に貢献
特長2:幅広い加工領域への対応
・T6225はM25領域に適したCVD材種として、T6215とAH6225の中間をカバー
・M20〜M30領域の幅広いステンレス鋼加工に対応可能で、汎用性が高い
・T6200シリーズ(T6215・T6225)とAH6200シリーズ(AH6225・AH6235)の4材種体制により、加工条件や目的に応じた最適選定が可能
特長3:高汎用性と安定加工の実現
・耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れ、断続切削や不安定な加工条件下でも安定した性能を発揮
・被膜の高密着性により、長時間の連続加工でも性能が持続
・幅広い被削材や加工条件に対応できるため、工具管理の簡素化とコスト削減にも貢献
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