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Rohm Semiconductors News

幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

LTR10L ローム株式会社 は、車載機器や産業機器、民生機器などの幅広いアプリケーションに向けて、長辺電極タイプ「LTRシリーズ」のシャント抵抗器「LTR10L」を開発するとともに、汎用タイプ「MCRシリーズ」のシャント抵抗器2機種も「MCR10L」「MCR18L」として新たにリニューアルし、ラインアップを強化しました。

幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる
  • 定格電力1Wのシャント抵抗器「LTR10L」を開発 汎用タイプ「MCRシリーズ」のシャント抵抗器2機種もリニューアルし、ラインアップを強化

LTR10Lは、抵抗体材料の見直しと端子温度ディレーティング※1の適用により、1220サイズ(1.25mm×2.0mm)で業界最高クラスとなる定格電力1Wを達成しており、従来品比で88%の小型化が可能です。また、抵抗値許容差±0.5%の高精度ランク品をラインアップするとともに、業界最高クラスの抵抗温度係数(TCR)※2と耐硫化性能も実現しており、高精度な電流検知かつ長期高信頼性が求められる車載のLEDヘッドランプや、高い耐環境性能が求められる通信基地局の電源などにも対応可能です。一方、MCR10LとMCR18Lは、汎用タイプ「MCRシリーズ」のシャント抵抗器であり、従来品のMCR10、MCR18から素子構造と材料を改善。同等サイズの従来品と比べてMCR10Lは2倍の定格電力0.5W、MCR18Lは3倍の定格電力0.75Wを達成しています。新製品は、すべて従来品から定格電力を向上しており、同等性能をより小型サイズで実現できるため、アプリケーションの小型化に貢献します。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

新製品「LTR10L」は、2022年9月より月産300万個の体制で量産(サンプル価格150円/個:税抜)を開始しています。また、「MCR10L」「MCR18L」は、2022年8月より月産300万個の体制で量産(サンプル価格70円/個:税抜)を開始しています。いずれの新製品も生産拠点は前工程、後工程ともにROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。なお、新製品を含むLTRシリーズとMCRシリーズのサンプルは、インターネット商社のチップワンストップ、コアスタッフオンラインにて1 個から購入可能です(取り扱い品番は後述)。

今後もロームは、創業製品である抵抗器において、小型化や信頼性向上に貢献するラインアップを拡充するとともに、製品の長期安定供給に努めます。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

背景
近年、モバイル機器や電気自動車など、バッテリーで駆動するアプリケーションはもちろん、コンセントで駆動する民生機器や産業機器においても、省エネ化の観点から高効率動作が求められています。アプリケーションの高効率動作においては、各デバイスを最適に動作させるために、電流、電圧をはじめとした各種パラメータを正確に検出することが重要であり、電流検出を担うシャント抵抗器には、高精度かつ高信頼な検出が求められています。また、基板の高密度化が進む各種アプリケーションのメーカーからは、さらに小型のシャント抵抗器が求められていました。これらの市場要求に対して、新製品のLTR10Lは、小型の1220サイズで業界最高クラスの定格電力とTCRを実現しており、小型化と高信頼化を同時に実現しています。

LTR10Lのラインアップと特長
LTR10Lの特長 
LTR10Lは、1220サイズ(1.25mm×2.0mm)で業界最高クラスとなる定格電力1Wを達成した機種です。業界最高クラスのTCRを実現するとともに、抵抗値許容差±0.5%の高精度ランク品(D級品)をラインアップしているため、高精度な電流検知が求められ る車載のLEDヘッドランプ等に最適です。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

さらに、高い耐硫化性能を実現しているため、過酷な屋外環境において常時稼働でありながら長期高信頼性が求められる通信基地局や、排気ガスによる硫化の懸念が高い車載パワートレインにも対応可能です。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

LTR10Lのラインアップ


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

MCR10L、MCR18Lのラインアップと特長
MCR10LMCR18Lの特長

MCR10L(定格電力0.5W)とMCR18L(定格電力0.75W)は、汎用抵抗であるMCRシリーズの低抵抗機種です。従来のMCR10、MCR18がともに定格電力0.25Wであったのに対して、大幅な定格電力向上を実現するとともに、TCRも改善しています。また、今回の性能向上を目的とした製品のリニューアルにあたり、素子構造の改善、材料の見直し等も行っているため、今後も安定した製品供給が可能です。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

MCR10L、MCR18Lのラインアップ


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

アプリケーション例
新製品は車載機器、産業機器、民生機器を問わず、モーター、バッテリー、液晶の周辺など、
電流検出が必要な幅広い回路で使用可能


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

インターネット販売情報
販売ネット商社:チップワンストップコアスタッフオンライン
新製品3機種は、以下の抵抗値より販売を開始しています。(単位はいずれもmΩ)
なお、販売する抵抗値は、随時追加予定です。


幅広いアプリケーションの小型化に貢献 1220サイズで業界最高クラス となる

抵抗値検索ページ
製品ページでシリーズや抵抗値から検索、サンプル購入ができるようになりました。
https://www.rohm.co.jp/products/resistors

用語説明
1. 端子温度ディレーティング
周囲温度ディレーティングが部品の周囲温度を判定基準に設定しているのに対し、端子温度ディレーティングは部品の端子部温度を判定基準に設定している。

2. TCR(Temperature Coefficient of Resistance の略)
「抵抗温度係数」のことで、この値が低いほど周囲温度の変化に対する抵抗値変化が少なく、機器の動作ばらつきを抑えることができる。

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