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ABB、NVIDIAと次世代AIデータセンタを開発

両社が800 VDCアーキテクチャを基盤に、ギガワット規模AIデータセンターの効率化とスケーラビリティを実現する新しい配電技術を推進。

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ABB、NVIDIAと次世代AIデータセンタを開発

ABBは本日、NVIDIAとの協業によりギガワット規模の次世代データセンタ開発を加速すると発表しました。イノベーションは、将来のAIワークロードに対応する高効率かつスケーラブルな電力供給を実現するために必要な最先端の電力ソリューションの開発と展開に焦点を当てます。研究開発プロジェクトは、NVIDIAが計画している1メガワットサーバーラック用の800 VDC電源アーキテクチャの導入を支援します。

このレベルの電力を効率的に供給するには、配電技術とアーキテクチャにおける大幅な進歩が必要です。将来のデータセンタの電源アーキテクチャは、高圧 (MV) 無停電電源装置 (UPS) と、直流 (DC) 配電を組み合わせ、半導体パワーエレクトロニクス機器を用いたサーバールームに統合されることになります。

「ABBは、次世代のデータセンタを実現するための重要な新しい配電技術の開発をリードしています。私たちは、AIの電力需要の増加に先んじて対応できるよう最先端のUPS、DC、および半導体エレクトロニクスに早期から投資してきました」とABBエレクトリフィケーションのプレジデントであるジャンピエロ・フリジオは述べています。「この協業は、将来のデータセンタ向けの800 VDCアーキテクチャの開発を支援するものであり、私たちがこのダイナミックな市場のニーズに応えるためにデータセンタコミュニティと行う連携の一環です」

世界のデータセンタ需要は、2024年の80GWから2030年には約220GWに達すると予測されており、設備投資は1兆ドルを超える見込みです(出典:Dell 'Oro Group)。この成長の約70%はAIワークロードによるものとされています。

「AIの需要が世界中で拡大する中、データセンタは効率性を高め、設計を簡素化する新たな配電のアプローチが求められています」とNVIDIAのHPC、クラウド、AIインフラストラクチャシニアディレクターであるディオン・ハリス氏は述べています。「協業を通じてNVIDIAとABBは、高密度AIインフラを実現し次世代のAIを支える800VDCアーキテクチャの実現に向けて業界の進展を支援していきます」

ABBのデータセンタ向けポートフォリオには、インテリジェントな配電システム、バックアップ電源ソリューション、デジタル監視、その他AIサーバーの継続的な運用を保証しエネルギー使用を最適化するために不可欠な技術が含まれています。ABBのエレクトリフィケーションに関する科学的研究対象の約40%は、電源アーキテクチャ、保護装置、直流配電、冷却など、次世代データセンタに重要な分野に集中しています。

データセンター業界を支援する最近のABBのイノベーションには、世界初の半導体UPSであるABBのHiPerGuardがあります。HiPerGuardソリューションは、AIデータセンタがより小さな設置面積で電力密度とエネルギー効率を向上させるのに役立ちます。またABBのSACE Infinitusは、世界初のIEC認証を受けた半導体遮断器であり、直流配電を実現するために必要な速度と制御性を提供するよう設計されています。

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