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インダクタ: 車載電源回路用小型パワーインダクタの開発と量産

本製品は、外形サイズL3.3mm×W3.5mm×H2.0mmの0.47μHにおいて、独自の金属磁性材料と構造設計により業界最高水準の電気特性を実現しました。

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インダクタ: 車載電源回路用小型パワーインダクタの開発と量産

TDK株式会社は、車載電源回路用小型パワーインダクタ 「BCL3520FTシリーズ」(L3.3mm×W3.5mm×H2.0mm)を開発し、2025年12月より量産を開始したことを発表します。

自動車の安心安全な運転を支援するADASの普及に伴い、その機能を担う各種ECUの搭載台数は年々増加しています。ECUの電源回路には各ICの駆動電圧を得るためにパワーインダクタが使用されています。消費電力の低減を目的に高効率な電源回路が必要とされ、低損失で高機能なパワーインダクタの開発が進んでいます。パワーインダクタはECUの限られたスペースに実装されるため小型化も求められます。また、過酷な高温環境下での使用に耐えうる高信頼性も重要です。

本製品は、外形サイズL3.3mm×W3.5mm×H2.0mmの0.47μHにおいて、独自の金属磁性材料と構造設計により業界最高水準の電気特性を実現しました。直流抵抗は一般的な丸ワイヤー線から平角線を用いることにより、市場の同等品と比較して約15%低減した5mΩ(Typ.)の低抵抗を実現し、発熱や電力損失を抑制します。定格電流(Isat.)は約28%高い10Aを実現し各種アプリケーションに対応します。温度保証の上限は155°Cの高温環境に対応する高信頼性インダクタです。

今後も自動運転を目的とした高機能の各種アプリケーション向けに、低損失で高効率のパワーインダクタを市場ニーズに沿った製品開発により豊富なラインアップで貢献して参ります。

* 2025年12月現在、TDK調べ

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