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物流拠点向け統合マテハン制御と最適化システム

株式会社日立製作所は、コクヨ株式会社の新物流拠点に統合型マテハン制御と搬送最適化システムを導入する。

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物流拠点向け統合マテハン制御と最適化システム

日立製作所は、コクヨが宮城県仙台市に新設した物流拠点「東北IDC」に対し、統合型マテリアルハンドリング制御システムと搬送計画最適化エンジンを組み合わせた次世代物流システムを納入する。2026年10月の稼働開始に合わせ、倉庫内オペレーション全体の最適化と生産性向上を目指す。

大規模SKU対応と物流効率化の要求
コクヨの物流事業では、プラットフォーム型購買管理サービスや通販事業の拡大に伴い、東北・北海道エリアにおける物流ネットワーク強化が進められている。新拠点「東北IDC」では、最大27万SKUの取り扱いと迅速な出荷対応が求められている。

このような大規模物流では、単一設備の自動化だけでなく、複数設備を統合したデジタルサプライチェーン全体の最適化が重要となる。

統合制御と搬送最適化の役割
本システムでは、日立の統合型マテハン制御システム「ユニバーサルWCS」が中核となり、異なるメーカーの設備を横断的に統合制御する。これにより、設備稼働状況や在庫情報をリアルタイムで把握し、入庫から出荷までの工程全体を一元管理する。

さらに、搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」は、オーダー処理順序や搬送ルートを設備状態や作業状況に応じて動的に最適化する。これにより、作業負荷の偏りや搬送遅延の低減が期待される。

GTPシステムと自動搬送の統合
本拠点では、HAI ROBOTICSのGTP(Goods-to-Person)システム「HaiPick Climb System」を国内で本格導入する。ロボットが棚を作業者のもとへ搬送する定点ピッキング方式により、作業者の移動時間を削減する。

加えて、搬送AGVやコンベヤなど複数のマテハン設備をユニバーサルWCSで統合制御することで、入出庫搬送の効率化と作業連携の最適化を実現する。

生産性と保管効率の向上
これらのシステム統合により、「東北IDC」は既存の主要物流拠点(首都圏・中部・近畿)と比較して約40%の生産性向上が見込まれている。また、高密度保管と自動搬送の組み合わせにより、限られたスペースでの在庫収容効率も向上する。

HMAX Industryによる高度化
本システムには、日立の産業向けデジタルソリューション群「HMAX Industry」の一部機能が組み込まれている。設備データと運用データを統合し、AIを活用した搬送計画の最適化を行うことで、現場の自動化・自律化を段階的に進める構成となっている。

物流自動化における位置付け
今回の導入は、個別設備の自動化から、複数設備を統合したシステム最適化へと進む物流分野の技術トレンドを反映している。統合制御と最適化アルゴリズムの組み合わせは、物流拠点全体のスループット向上と運用効率改善において重要な役割を担う。

日立は今後、こうした統合型物流ソリューションを流通業および製造業に展開し、サプライチェーン全体の最適化を支援していくとしている。

産業ジャーナリストの Romila DSilva が編集し、AI の支援を受けて作成。

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