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高精度製造向け高速マイクロ3Dプリンター
BMF Precision Technologyは、医療やマイクロフルイディクス、電子部品向けに、スループットと材料対応力、プロセス安定性を強化したマイクロ積層造形システムを発表した。
bmf3d.com

医療機器、マイクロフルイディクス、電子分野では、小型化と高精度公差への要求を背景に、高解像度の積層造形技術の活用が拡大している。このような状況の中、BMF Precision Technologyは、マイクロスケールの産業用途向けに設計されたmicroArch® S150およびmicroArch® S150 Ultraマイクロ3Dプリンターを発表した。
マイクロ積層造形における生産性向上
これらの装置は、精密医療部品、マイクロフルイディクスチップ、小型電子部品など、高精細加工と高い生産性の両立が求められる用途を想定して設計されている。
両機種は25μmの光学精度を実現しており、機能部品のマイクロ積層造形に求められる公差範囲に対応する。さらに、高速造形アーキテクチャと、レベリングローラーによる樹脂流動の安定化によって、生産性向上が図られている。
microArch® S150 Ultraは、microArch® S150と比較して最大約9倍、またmicroArch® S240(10μm精度)と比較して最大約20倍の造形速度を実現し、造形時間が制約となる生産および試作環境におけるスループット向上に寄与する。
ワークフローの再現性を高める設計変更
操作面では、統合型タッチインターフェースと標準およびカスタムパラメータの設定機能により、安定した造形条件の維持を支援する。また、プラットフォームおよびフィルムシステムの設計見直しにより水平調整が不要となり、造形前の準備時間短縮につながる。
これらの設計変更は、セットアップの安定性や再現性が歩留まりや工程効率に影響する精密製造分野における課題への対応といえる。
試作および量産に対応する材料管理機能
材料面では、樹脂タンクの加熱機能によって材料粘度を制御し、機能性材料を含む幅広い材料への対応を可能にしている。これにより、マイクロフルイディクスやバイオ医療開発分野で使用される材料への適用が想定される。
また、5mlおよび20mlの小容量樹脂タンク(オプション)に対応しており、高価な材料や研究開発段階の材料を使用する際の材料ロス低減や小ロット試作評価に適している。
安定した造形環境を支える耐久性設計
造形プラットフォームにはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが採用されており、繰り返し使用時の耐摩耗性向上が図られている。また、HEPA13フィルターとUV殺菌機能を備えたクリーンエアシステムにより、安定した造形環境の維持が可能となっている。
これらの機能により、バイオインクを含む高い清浄度管理が求められる用途にも対応可能な設計となっている。
産業ジャーナリスト Aishwarya Mambet により編集、AI支援のもと。
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