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アンリツ、6G向け電波伝搬シミュレーション検証を開始

実環境データと通信CPS技術を活用し、6G時代に向けた高精度な無線ネットワーク設計を推進。

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アンリツ、6G向け電波伝搬シミュレーション検証を開始

アンリツ株式会社 は、株式会社NTTドコモ と連携し、6G時代を見据えた電波伝搬シミュレーション技術の高精度化に向けた共同検証を開始した。実環境で取得した大規模な電波伝搬データと、サイバー空間上のシミュレーション結果を比較・分析することで、通信品質予測やネットワーク設計精度の向上を目指す。

本取り組みでは、自律走行ロボットを活用して取得した実測データを通信CPS(Cyber-Physical System)環境へ反映し、現実環境に近い無線シミュレーションモデルの構築を進める。5G高度化や次世代6G通信の研究が進む中、通信インフラの最適化や高精度な電波環境予測への需要が拡大している。

実測データを活用した電波伝搬解析
従来の電波伝搬シミュレーションでは、建物配置や移動体、周辺環境の変動など、実環境特有の複雑な要素を十分に反映することが難しいという課題があった。特に6Gでは、より高周波数帯の利用や超高密度ネットワーク構成が想定されており、従来以上に詳細な無線伝搬モデルが求められている。

アンリツとドコモは、この課題に対して、自律走行ロボットによる自動測定システムを活用する。ロボットが生成する自己位置マップと連動しながら、電波強度や通信品質データを実フィールド内で自動収集することで、大規模かつ高精度な電波伝搬データベースを構築する。

取得したデータは、アンリツのField Simulation Testおよびソフトウェア無線プラットフォームMD8190Aを用いて解析される。測定対象には、電波伝搬特性、電界強度分布、IQデータなどが含まれる。

通信CPSによるネットワーク設計高度化
収集した実測データは、ドコモが保有するサイバー空間上のシミュレーション結果と比較される。両者の誤差要因を分析することで、環境特性をより正確に反映した電波伝搬シミュレーションモデルの構築を目指す。

通信CPSは、現実世界で取得したデータをサイバー空間へリアルタイムに反映し、ネットワーク設計や運用最適化へ活用する技術として注目されている。特に次世代モバイルネットワークでは、通信品質予測、自律制御、障害解析、基地局配置最適化などへの応用が期待されている。

無線シミュレーション精度の向上は、6Gネットワークにおける低遅延通信や高信頼通信の実現にも重要な要素となる。

WTP 2026で自動測定デモを実施
本プロジェクトの一環として、ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2026のXGMFブースにおいて、自律走行ロボットを用いた電波伝搬および通信品質の自動測定デモンストレーションを実施する。

デモでは、移動ロボットによる測定データ収集から解析までの一連の流れを紹介し、実環境データを活用した次世代無線ネットワーク評価技術を展示する予定だ。

アンリツは、今後もドコモとの共同研究を通じて、実測データを起点とした通信CPS技術の高度化を進めるとともに、6G時代に向けた先進的な無線評価・検証技術の研究開発を継続するとしている。

Natania Lyngdoh(Induportals編集者)による編集。AI支援を使用。

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