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革新的なタレットへ

革新的なタレットへ
まだ標準的な旋盤ツーリングをお使いですか?手軽に大きな改革を実現するチャンスです!工作機械がますます複雑になり、より短時間での部品生産が要求されるに従って、CNC旋盤の所有者や管理者は作業現場の効率を向上させる最新の技術に目を向ける必要があります。そのような中で最も生産性の高いソリューションは、最先端のものではなく、約30年にわたって工作機械の最小ダウンタイムを競う中でリーダー的存在の製品であるということは皮肉なものです。この技術はKM™クイックチェンジツーリングです。長年の利用者でも、まったく知識がなくても、または知り合いで値引きをしただけの関係でも、誰もが自分の最終利益にクイックチェンジツーリング製品がどのように貢献できるかをじっくり検討するときなのです。 
 
それは、ケナメタルがクイックチェンジの基準を再び書き換えるからです。ペンシルベニア州ラトローブの工具プロバイダーである当社は、タレット対応クランピングユニットという、まったく新しいKM™製品ラインの販売を開始します。さらにケナメタルは、旋盤工具の世界的なスペシャリストであるEWS Tool Technologies社と提携し、KMアダプターシリーズの製造およびサポートを実施します。2社で協力して、工場で使用されるDMG森精機、オークマ、マザック、Haas、DOOSAN、中村、Hwacheon、Hyundaiなど旋盤製品へのタレットの装備方法を再定義していく予定です。 
 
変化を受け入れる 
クイックチェンジツーリングを以前ご覧になり、高額すぎる、またはわざわざ新技術を導入するほどの価値はないなどの理由で、求めているものではないと判断したかもしれません。そのため、大半の機械工場では、使用にあたって抵抗が少ないCNC旋盤に付随する標準のタレットツーリングを使用しています。「前回のIMTSとEMO見本市ではたくさんのお客様とお話しましたが、そのうち80パーセントの方々はクイックチェンジツーリングシステムを使用していないように思われます」と、ケナメタルのツーリングシステムマネージャであるMichael Schuffenhauerは言います。「この返事に非常に驚きましたが、同時にそのような工場は競争力を向上させる大きなチャンスであるということもわかりました。」
 
標準のブロックスタイルのタレットツーリングを、CNC旋盤専用のクイックチェンジ対応アダプターに交換することで、タレット対応クランピングユニットにより競争力の向上を実現することができます。さらに、VDIおよびBMTスタイルのタレットが静的または回転のいずれであっても、また軸方向、径方向、または斜め方向のツールホルダーの場合であっても競争力を向上できます。これによって、クイックチェンジが簡単に導入できるようになり、全体の切削コストが削減されました。また、ツールホルダーの剛性に対する不安が解消されました。各クランピングユニットモデルは、既存の工作機械メーカー仕様に完全一致するようにEWS社で作成されるため、まるで工作機械がKMタレット付きで設計されているようです。 
 
懸け橋の提供
「利用可能な加工時間はどのメーカーの生産性にとっても重要な鍵のひとつです。」とSchuffenhauerは言います。「セットアップ時間の削減が生産性の向上で主要な要素であることは明らかで、クイックチェンジツーリングシステムが得意とする部分です。しかし、工具交換中には、例えばオペレーターが切り屑受けに落ちたねじを探すために10分かかったり、作業中にドリルを調整する必要があったりする場合のロスタイムなど、ダウンタイムも発生します。KMはこのような非生産時間を排除し、タレット対応クランピングユニットはシステムのクイックチェンジ機能と工作機械との懸け橋となります。」
 
この懸け橋は堅牢で包括的です。オフセットおよびインライン、また右側または左側配置のクランピングユニットモデルがあります。30年近くにおよぶ開発を経て、ハイドロチャック、ERコレットホルダー、シェルミルアダプター、内径および外径の旋削加工ユニットなど、KMアダプターのラインアップは広範におよびます。また、クランピングユニットのサイズも32~63mm(KM32~KM63)と幅広いインターフェイスで対応しています。ご使用の旋盤、ミルターン機、またはマルチタスクセンター機による極小の医療用ねじの生産でも、トラクタートレーラー向けの巨大なベアリングハブの生産でも、タレット対応クランピングユニットとKMがしっかりと対応します。 
 
収益を計算
ところで、KMとは何でしょう?なぜ競合製品よりも優れているのでしょう?幅広く受け入れられている成熟したこのシステムを知らない方のために、Schuffenhauerは次のように説明しています。「KMはテーパー工具シャンク内に収まる一対の硬化鋼ボールを使用します。クランプ力が加えられると、ツールホルダーが位置決め面に対して引っ張られテーパーの端部が拡張します。ゲージラインでの若干の干渉に加えて、この3点拘束により、軸方向および径方向の超精密な位置決めと繰り返し精度、および高クランプ力をもたらします。つまり、このサイズの製品では最も剛性が高く正確なクイックチェンジシステムなのです。」
 
一度(あるいはもう一度)見てみたいけれども、まだコストが心配ですか?ケナメタルのツーリングシステム、グローバル製品管理役員であるJay Verellenは、機械稼働の向上を数値化する方法としてKennametal.comのROI計算ツールに言及しています。3~6か月程度で投資収益率(ROI)がプラスになる見込みが立つことは珍しくないこと、また顧客が求める価値を確実に得ることができるようにケナメタルのカスタマーアプリケーションサポート(CAS)チームが提供するサポート体制について述べています。「大変な計算ではないのです。」とし、「時間当たりの処理量、シフト毎のセットアップ数などの情報を入力すると、すぐに収益が理解できます。ただし、数値には現れないKMの効果も考慮する必要があります。セットアップとプロセス途中の工具交換は簡単なので、経験の少ないオペレーターを配置することも無理な提案ではありません。また、柔軟性が大幅に向上しました。これは利用可能な工具やアダプターの種類が豊富という柔軟性ではなく(もちろんそれも重要なのですが)、顧客の満足を得るために柔軟性があるということです。5分で機械をセットアップできれば、多額の費用をかけることもなく変化するニーズに応えることがより簡単にできます。これこそがKMとタレット対応クランピングユニットがお客様に提供できる価値なのです。」
 

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デュアルステーションとオフセットのクランピングユニットは、今日の多軸旋盤、マルチスピンドル旋盤、Y軸可能なCNC旋盤の使用において、幅広い柔軟性を提供
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タレットアダプティブクランピングユニットは、上記のBMTタレットおよびマザックVDIタレット向け
 
 
 

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