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TF410: 低コストのレーザーマーカー

TF410は光ファイバを利用した新型レーザーマーカー。中あるいは大規模な応用、例えば自動車、医用、電気部品、機械部品などに向けた製品ですが、エントリーレベルバージョンです。TF410は、フランスのテクニフォー社が製品化したもので出力が10Wと前のバージョンTF420の20Wと比べ出力は小さいですが、印字品質や書き込み速度は同等ですので、経済的です。しかもTF420の実績をベースにさらにコンパクトにしています。

TF410: 低コストのレーザーマーカー
TF410の最大の特長は、集積化が簡単にできることです。1.06μm帯のレーザー光源を別の筐体に納めており、最先端のエレクトロニクスと少しのオプトエレクトロニクスを使ってマーキングヘッドをわずか0.01m3に納めています。これは前の製品(ダイオード励起レーザー)の半分です。レーザービームは光ファイバによってマーキングヘッドに接続されています。また別の筐体にある制御ユニットは19インチのラックに納められ、バッファメモリーを内蔵しています。

TF410は光ファイバレーザーの特長をそのまま備えており、特に寿命が長く信頼性が優れています。まず、光源の寿命は従来のダイオード励起YAGレーザーの5倍も長持ちします。次に、このマーキングヘッドと制御ユニットは機械部品と光部品の点数が極めて少なく、メンテナンス回数を減らすことができます。また光部品の設定がずれてしまうドリフトがありません。このため、マーキング品質の経時変化はほとんどなく保守サービスは少なくて済みます。最後に、不適切な使い方、例えば反射物にマーキングする場合などには警告を発するように設計されています。

TF410には、テクニフォー社の直感的に分かりやすく人間工学に基づいたT700Wマーキングプログラムが組み込まれています。このインターフェースを使えば、最も単純なマーキングの場合にはクリック5回以内でプログラムできます。シリアルナンバーや変数、データマトリックスコード、バーコードなどのトレーサビリティのデータを管理できます。ODBCやエクセル、ASCII形式などの製品データベースと簡単にリンクすることができます。ロゴのマーキングもPLTやJPEG、BMP、DXFなどの形式で印字できます。材料ライブラリを予めプログラム設定しておけますし、ログファイルも生成できます。

TF410製品は、プラスチックや金属、セラミックなど幅広範囲の材料に渡って、高コントラストでマーキングできます。また、スチールやチタン材質など難しい表面にも適用できます。空間的あるいは時間的に品質の高いマーキング条件をいろいろ変えることができます。

テクニフォー社はオプションを組み込んだりカスタマイズしたりするお手伝いもできます。例えば、自動プレートフィーダやターンテーブルを取り付けるなどのオプションがあります。プリプロ・サンプルのマーキングも可能です。

写真1 クラス1のミニステーション(オプション)に組み込んだTF410レーザー
写真2 TF410レーザーマーカーのヘッドと制御ユニット
写真3 シリアル番号とIDを印字するTF410
写真4 データマトリックスを印字したTF410

連絡先:
テクニフォー社 サイモン・バラッカ、
電子メール:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.
ウェッブ: www.gravotech.com

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