2ポートスイッチを組み込んだProfinetゲートウェイ

HMSは、Anybus XゲートウェイファミリにProfinet-IRTの機能を搭載した製品と、2ポートスイッチを搭載した製品の3つの新バージョンによって、システムコスト削減のお手伝いをします。そのために。この新しいXゲートウェイバージョンは、既存のProfibusやInterbusあるいはCANopenフィールドネットワークバスを新しいProfinetベースのネットワークに簡単に組み込むことができます。このゲートウェイは二つのネットワーク間に入出力信号の最大240バイトまでのトランスペアレントなリンクができます。代表的な応用例として、自動車工場があります。そこでは既存のフィールドバスベースの産業機械を何度も再利用されており、そのまま新しいProfinetベースの工場の設備に組み込むことができます。

これら3つのゲートウェイ製品版は、欧州の自動車産業のトレンドに特にフォーカスしています。この業界では、ProfibusやInterbusのような既存のフィールドバスのネットワークがゆっくりとProfinetへと移行しつつあります。この集積された2ポートのスイッチ技術を使うと、Xゲートウェイをラインのトポロジーベースの設備に組み込むことができます。この設備はスイッチを外付けする必要がないためインフラコストを下げられます。

このXゲートウェイにはProfinet 入出力インターフェースを備え、IRT(Isynchronous Real-Time)機能、統合された2ポートのリアルタイムスイッチ、ProfinetクラスCに準拠するProfinetネットワーク管理および冗長機能があります。このProfinetインターフェースは入出力デバイスとして機能し、実績のあるシーメンス製ERTEC-200技術をベースにしています。

このAnybusのXゲートウェイファミリ製品は180品種もの異なるバージョンがあります。このため、ProfibusやDeviceNet、CANopenのような一般的なフィールドバス全てに接続できます。また、これらのフィールドバスと新しい工業標準のEthernetやProfinet、Ethernet/IP、Modbus-TCP、EtherCATとつなぐこともできます。これらのゲートウェイはDINレールに搭載できるスタンドアローンのデバイスです。電源を入れたらすぐに、このゲートウェイは選択された二つのネットワーク間のデータ交換する準備に入ります。コンフィギュレーションは数分で終わり、プログラミングにも特別なPCハードウェアやソフトウェアは要りません。このゲートウェイは、入出力データとパラメータを二つのネットワーク間で全く見えない形で送信します。このデータ量はゲートウェイの設定の間に、簡単なコンフィギュレーションのやり取りで構成できます。

このゲートウェイは、工業自動化システムに組み込むことができます。しかも、異なるネットワーク間のシームレスな情報の流れを確認できます。AnybusのXゲートウェイは高い信頼性と柔軟性を結びつけ、システムインテグレータや工場のオペレータにとって欠かせない接続デバイスとなるでしょう。