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REDEX

複合旋削テーブル駆動用ターンキー・ソリューションMSR

REDEX ANDANTEX(レデックス・アンダンテックス)社の旋削テーブル駆動システムMSRなら機械駆動系は極めてシンプルになるだろう。そのうえ、とても経済的である。

複合旋削テーブル駆動用ターンキー・ソリューションMSR
これまで複合旋削テーブルの駆動装置 は、最も一般的な手法として旋削加工用のメインドライブ(ピニオン1個)と、フライス加工時のC 軸駆動用としてプリロードを与えたギアボックス(ピニオン2 個)から構成されていた。この複雑でいくらか高価なギアボックスがフライス加工などの複合的加工機能を可能にしていた。

こうした構成ではメインドライブがすべての駆動トルクを担い、これが旋削主軸としてのテーブルへ連続 的に伝えられる。一般的に、これはワーク径の大小に応じて決まる一定の出力レンジを拡大すべく、2 速ギアボックスを 含む平歯車系から構成され、スラグ鋼や鋳鉄では低速域での高トルクを、またトリム加工や仕上げ加工では 高速な回転を生み出すようにできている。

一方、フライス加工でのC軸用ドライブは、低速にあって全駆動トルクの100%を 供給する。ただ旋削加工中には、そのドライブの2つのピニオンを切り離し、旋削加工用メインドライブは ニュートラルな減速比へ切り替える必要がある。

こうしたなか、REDEX ANDANTEX社は 新たなソリューションを市場へ投入している。新しい駆動制御システム(たとえばシーメンス社やファナッ ク社のCNC)をうまく利用したものだ。

全く同じ2つのギアボックス(ツイン・ピニオン)から構成されるメインドライブは、旋削加工中にはそれぞれ駆動トルク(50%‐50%)を分担する。そしてCNCシステムにより、モータのプリロードトルクを制御してバックラッシュをキャンセルする。フライス加工に際しては、モータ1台のみを駆動し、もう一方のモータは制動の役割を果たす。

そのため、同システムは非常に高精度な位置決めが可能で、どんな付加的装置も必要とすることなく、C 軸上での複合的加工をこなすことができるのだ。

さらに同社はこの新しい駆動ソリューションに関して、2速ギアボックスMSDに、ベベルギアボックス Rシリーズを組み合わせた ターンキー・ソリューションを開発した。この一体型システムはコンパクトで、すぐにでも 組込み可能となっている。また、購入メーカーは、自身の機械構造に応じて、ベベルギア ボックスをオプションとして使うこともできる。

この新シリーズには、4つのサイズMSD35R31、MSD35R41、MSD60R41、MSD60R51 が用意されている。ピニオンでのトルク容量は2,000/4,000Nm(40 kWモータ2台)から最大 9,000/18,000Nm (100 kW モータ2台)、また可能な減速比は7.66および2、または9.88および2である。 たとえば減速比が約10~15のピニオン/リングをこの製品と組み合わせれば、200,000Nmから270,000Nm の旋削テーブル・トルク、ギアボックスとリング・ギアを合わせた全体的な減速比77/20および148/30が 実現する。

新たに旋削テーブルを開発するには、このソリューションは非常にシンプルかつ経済的 だといえる。特に、C軸用に複雑かつ高コストなギアボックスを開発する必要がなくなるからだ。

また、出来上がったシステムからみてもメリットは多い。2台のモータを備えた 装置とはいえ、その管理はとても低コストで容易だ。たとえば、重旋削用テーブル に対し、従来的構成で160kWのモータを採用するところなら、MSRでは80kWモータ2 台を使うことになるだろう。こうしたモータは2 台用いたとしても、より標準的なもので価格も低い。また、小型のモータなら、スペアパ ―ツの取扱いも格段に簡単だ。そのうえ、さまざまな部品からなるC 軸駆動系の製造に苦心することもない。

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