最先端の効率的エンジニアリングをご紹介します
企業規模のエンジニアリング・ソリューションにはデジタル化戦略が必要です。では、どうすれば最も効率的にデジタル化が実現できるのでしょうか。総合電気CADのEPLANとグループ企業のCideon社は、国際産業技術見本市ハノーバーメッセでの展示ブースのハイライトとして「Efficiency Lab(効率化ラボ)」を設けます。来場者の皆様との対話を通じて、エンジニアリング・プロセスの体系的なデジタル化に向けた基礎となる実績/目標ベースの評価方法をご提案します。また、クラウドの導入に取り組むことも、企業として確かな前進につながります。このクラウド化については、EPLAN ePulseシステムの最初のソリューションEPLAN eViewを紹介します。さらに、グループ企業のRittal社との協力によるバリューチェーンの統合にもご注目ください。
2019年2月6日付、ドイツ・モーンハイム発 ― Efficiency Labは、今回のハノーバーメッセにおけるEPLAN/ Cideon 共同展示の目玉です。現在、企業が直面する課題は、必ずしもエンジニアリングの生産性を高めることだけではありません。たとえば、デジタル化戦略の視点に立てば、エンジニアリング・プロセスをデジタル化することこそが、最も生産性の向上に寄与すると言えます。そこで、展示会場ではコンサルタントがお客様と一緒に現在の状況を分析して、エンジニアリング業務やプロセス、データフローの最適化に対する可能性を明確にし、お客様が直ちに意思決定に反映できるアイデアをご提案します。このようにお客様の状況に応じた生産的な提案のご提供が可能になります。
EPLAN ePulse-新しいクラウドシステム
EPLANプロジェクトにクラウド環境をもたらす新ソフトウェアEPLAN eViewは、2019年初頭より既に提供を開始しています。これにより、ユーザーはクラウドで直接プロジェクトを共有しコメントを付与できるようになりました。EPLAN eViewは、EPLAN ePulseブランドの第一弾となる新システムとして、今回の展示会の魅力をいっそう引き立てます。このシステムは、専用のクラウド・アプリケーションによってEPLANプラットフォームを拡張し、ネットワーク上のエンジニアリングの円滑な作業を可能にするものです。EPLANのクラウド事業担当副社長Hauke Niehusは次のように説明しています。「目標は、EPLAN ePulseを通じて世界的なエンジニアリング・ネットワークを構築すること、そして付加価値を大幅に高める新しい機能性を提供し続けていくことです。現在、当社の開発チームはこの目標に向けた様々なアイデアに取り組んでいます」。Niehusの見方によると、クラウド環境の最大の利点は、その大きな柔軟性です。開発チームは、ユーザーからのフィードバックに素早く応えることができます。「そのため、急な依頼であっても、ソリューションの最適化が可能です」。また、この新システムではエンジニアリングの協働に多数の可能性が生まれます。たとえば、クラウド・ツー・クラウド接続によって、最適なメンテナンス事例を活用できるようになります。
未来の話:Future Lab
EPLAN ePulseとしてご提供するアプリケーションは現行のEPLAN製品ラインナップに留まらず、進化していきます。Niehusは「当社は、この新システムについて、お客様やパートナー企業と協力して取り組んでいます」と話しています。そこで、ハノーバーメッセでは未来に向けた創造的な議論のための全く新しい「Future Lab(未来ラボ)」を設けます。従来の枠にとらわれない考え方をもつ方をはじめ、未来志向の技術革新を目指す方に、将来のクラウド環境に向けた試用版のテストや独自の仕様を提案いただきたいと考えています。全製品のラインナップが市場のニーズに合致するようソリューションを整えながら、開発・改良を続けていくため、お客様とのこのような対話を、EPLANは大切にしています。
EPLANプラットフォーム:一貫したプロジェクトの改善に向けて
最新のEPLANプラットフォームのバージョン2.8についても、技術的な改善を続けています。ハノーバーメッセの見どころの一つが、EPLAN Preplanningです。ユーザーが最大限のサポートを得られるよう、プロセス・オートメーションにおける高レベルなPCT(プロセス制御)ループの表示を簡単にするとともに、計画オブジェクトの受渡しに関する新オプションやビル・オートメーション向けの新マクロもご用意いたしました。また、EPLAN Harness proDによるワイヤハーネス設計にもご注目ください。EPLAN Pro PanelとEPLAN Electric P8のどちらともプロジェクト・データのやり取りが可能なため、以前よりさらに簡単に関連技術分野とのプロセス統合が可能になります。
目指すのは、»シンプル»なプロセス
Rittal社とEPLANは、制御盤・キャビネットに関わるエンジニアリングを自動化し、製造業全体の改革を推し進めることを目指しています。ハノーバーメッセでは、両グループ企業が協力して、バリューチェーンのデジタル化・自動化がもたらす非常に大きなメリットに加え、配線だけに限っても生産や組立時間の大幅な削減が可能なことを実際にご紹介します。そのほか、プレゼンテーションでは、従来の回路図から3D配線図への移行や、コンポーネント間の配線に使用するワイヤーのカットアウトや加工等を自動化し、最終的に実際の制御盤に組み付けるまでの筋道を提案する予定です。もう一つ、重要な要素として、エンジニアリングやプロセスの準備作業に使えるデジタル部品データと製品コンフィグレータのご提供がございます。これは、デジタル・ツイン構築への効率的な道であり、デジタルで繋がる製造に向けた前進にもなります。
ハノーバーメッセではCideon社が、Autodesk社のProduct Design & Manufacturing Collectionに含まれる最新バージョンのソフトウェアを出展します。さらに、SAP ERPとの統合エンジニアリングによって、下流工程でも設計データや部品リストを直接利用できるという意欲的なデモも行います。
詳細については、下記Webページをご覧ください:
Hauke Niehus.jpg:「目標は、EPLAN ePulseを通じて世界的なエンジニアリング・ネットワークを構築すること、そして付加価値を大幅に高める新しい機能性を提供し続けていくことです」と、EPLANのクラウド事業担当副社長Hauke Niehusは説明しています。
HM2018.jpg:ハノーバーメッセでは今年もEPLANとCideon社から、エンジニアリングの効率化と新しいクラウド型ソリューションに向けた魅力的なアイデアをご紹介します。