www.engineering-japan.com
16
'20
Written on Modified on
INTERROLL
マテリアルフローを模型で完全再現
2019年12月11日、スイス・サンタントニーノ/ドイツ・バール:デュッセルドルフ近くのバールにあるWenko社の物流センターは、2017年、システムインテグレーターRemaTec GmbH 社によって完全な近代化を遂げました。この拡張にあたっては、Interrollの製品ラインナップほぼ全てが活用されました。そのソリューションの全貌が良く分かるように、トレーニングの意味も込めて、すべてLEGO®ブロックで作られた面白いモデルをバールのInterroll Academyに展示することにしました。
マテハンの魅力を共有:Frank Drewling氏(左、エンドユーザーのWenko Prodlog社マネージング・ディレクター)、Peter Dippel氏(中央、Interrollローラ製品のパートナー企業RemaTec GmbH社マネージング・ディレクター)、Klaus Blumenschein(右、Interrollのプロジェクト・マネージャー)。
この色とりどりなブロック模型から、世界中の皆様にその創造性に富んだ応用力を評価いただけると思いますが、ドイツ・バールにある実物を見るともっと印象的で、経験豊かな物流の専門家にも実績を理解してもらえる完璧な証拠となっています。全部で135,000個ものLEGO®ブロックが使われており、InterrollのCarton Flowによるラックだけでも40,000個のブロックを要しました。そのため、モデルの重量が120kgを超えたのも無理はありません。
見どころの一つ:LEGO®ブロックで作られたソータには見学者用プラットフォームまで再現されています。
Klaus Blumenscheinは、実際のWenko社物流センターにマテリアルフロー・ソリューションを納入した当時、Interrollの責任者としてプロジェクト・マネージャーを務めました。今も、このブロック模型の製作プロジェクトを担当しています。「ここでは最適なスケールとして1/40モデルとしました。LEGO®を使ってInterrollのソリューションを巧く表現できるからです。パレット搬送/保管システム、カートン搬送アプリケーション、ベルトコンベア、仕分け用ソータ、カーブコンベアを縮小して再現しました。このモデルを使えば、すべてのマテリアルフローの工程が良く分かります」と、Blumenscheinは説明しています。
写真のピッキング・ステーションは、このブロック模型の驚くべき多数の特徴の一つにすぎません。
実物も、模型もモジュール式
LEGO®ブロック模型のサイズは200×150×55 cmです。すべてのピッキング通路や仕分けライン上には照明も備えています。このプロジェクトの完了には半年以上かかり、製作自体にも7週間を要しました。プロジェクトを引き受けてくれたのが、ベルリンを拠点に活躍するモデルビルダーのPascal Lenhard氏です。同氏はこれまでに、ベルリン空港やウィーンのプラーター公園の大観覧車などを始め意欲的なLEGO®モデルを作成しています。
InterrollのCarton Flowによる精細なラックだけでも40,000個のブロックが使われています。
発注したInterroll Academyはもとより、実際のプロジェクトに関わった誰もがこのブロック模型の出来具合を大いに評価しています。実際のWenko社のプロジェクトを正確に再現しているうえ、LEGO®特有の魅力もそのままうかがえるからです。ブロック模型を近くで見ると、細部にまで大変な注意が払われていることが分かります。さらに、LEGO®キャラクタであるパイレーツやクイーンを発見してみるのも楽しいでしょう。
下記リンクのYouTubeでは、プロジェクトの動画がご覧いただけます:
https://www.youtube.com/watch?v=gRhvdtxVUHA