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05
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ZF News
ZF、Open Manufacturing Platform (OMP) に参加
フリードリヒスハーフェン発; ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は本日、「Open Manufacturing Platform(OMP)」への参加を発表しました。OMPは2019年にBMWグループとMicrosoftが発表した構想で、製造業における迅速かつコスト効率の高いイノベーションを促進することを目指す取り組みです。OMP技術の枠組みとコミュニティは、業界全体でスマートファクトリーソリューションの開発を促進できるように考案されています。メンバーは知識を共有し、業界内のユースケースやサンプルコードを活用することで、独自のサービスやソリューションをよりシンプルにすばやく開発できます。
はじめに多くのデータソースをそれぞれの社内で接続し、相互にリンクさせてから、パートナーや外部のエンティティに拡張する必要があるため、シームレスなデータ共有は依然として構想の段階です。ZFは、スマートファクトリーに向けてIndustry 4.0の改善に積極的に取り組んでいます。そこで重要な要素の1つは、オープンで相互運用性のあるプラットフォームやプロセスを通じたシームレスなデータ統合です。OMPは、公開された産業標準に基づくオープンソースコンポーネントを用いた参照アーキテクチャを参加メンバーに提供することを目指しています。
業界におけるデータモデルを標準化し、かつては専用システムに保存されていたデータへのアクセス制限を解除することで、分析や機械学習が高速化されるようになります。また、OMPでは相互運用性のための業界規格であるOPC UAを活用することで、既存のIndustry 4.0基準アーキテクチャとの互換性が確保される予定です。一方で、参加者は引き続き自社のデータを完全に管理できます。
ZFのIT統括するユルゲン・シュトゥルム(Jürgen Sturm)博士は、「OMPは、ZFが現在そして将来の要件を満たすデジタル製造機能を開発し、Industry 4.0の成熟度を次のレベルにまで高めるうえで非常に重要です」と述べています。OMPは、機械およびシステムのデータ接続やシステムの統合など、業界全体のニーズに応えます。つまり、完成車メーカー、サプライヤー、およびパートナー企業は、一から新しいソフトウェアを開発することなく、既存のコンポーネンツをベースにシステムの構築ができます。したがって、さまざまなメーカーの自動輸送システム機能を統合し、連携させることも可能となります。
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