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'20
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XILINX News
ザイリンクス、高品質ライブ ビデオ ストリーミングを低コストで実現するリアルタイム サーバー アプライアンスを発表
ザイリンクスの リアルタイム サーバー リファレンス アーキテクチャをベースとした ビデオ コーディング アプライアンスを発表、ラックあたり最小コストかつ最高チャネル密度で業界最高のビデオ品質を実現.
ザイリンクスのリアルタイム (RT) サーバー リファレンス アーキテクチャをベースに構築したこれらの新しいアプライアンスを利用することで、e スポーツやゲーム ストリーミング プラットフォーム、ソーシャル/ビデオ カンファレンス、オンライン学習、遠隔医療、ライブ放送などのアプリケーションを提供するサービス プロバイダーは、従来のソフトウェア ベースのアーキテクチャおよび固定アーキテクチャと比べて、1 チャネルあたりのコストを最小限に抑えながらビデオ品質とビットレートを最適化して TCO コストを大幅に削減できる。
ビデオ チャネル密度、スループット、レイテンシが重視されるエッジやオンプレミスでの演算負荷が高いワークロードに対応するために設計されたザイリンクスのリアルタイム ビデオ アプライアンスは、最適化されたハードウェア アーキテクチャとソフトウェアを統合し、世界最高レベルのチャネル密度でレイテンシを最小限に抑えることができる。これらのアプライアンスは、ザイリンクスの Alveo データセンター アクセラレータ カードをベースに、あらかじめ構成された 2 つのオプション (高チャネル密度ビデオ アプライアンス/超低ビットレート ビデオ アプライアンス) がある。
ザイリンクスのデータセンター グループ マーケティング担当バイス プレジデントであるドナ・ヤサイ (Donna Yasay) は、次のように述べている。「ビデオ ストリーミング コンテンツの増加に伴い、最適化されたアーキテクチャが注目されるようになりました。実際、私たちは今回の COVID-19 の流行によって、リモートでの仕事、学習、遊ぶ機会が増え、環境が大きく変化していることを実感しています。チャネルへの同時アクセスが急増して、帯域幅コストが増大し、サービス プロバイダーのビジネス モデルに大きな負担がかかり始めています。今回発表する新しいリファレンス アーキテクチャを利用することで、ソリューション プロバイダーはコストを大幅に削減できると同時に、高品質のビデオ ストリーミング サービスを提供できます」
ビデオ トランスコーディングに最適化
チャネルあたりのコストを最小限に抑える目的で開発された「高チャネル密度ビデオ アプライアンス」は、本日リリースされた Alveo U30 データセンター アクセラレーション カードを最大 8 個統合する。この最新 Alveo U30 カードは、ロープロファイル フォーム ファクターのアクセラレータ カードでありながら、高密度のビデオ処理に対応できる。このカードは、UHD ビデオ対応のビデオ コーデックとグラフィック エンジンを統合した、電力効率の良い all-programmableシステム オン チップ (SoC) の Zynq® UltraScale+ MPSoC を搭載している。U30 カードは、H.264 および HEVC (H.265) コーデックの両方をサポートし、カードあたり最大で 16 本の 1080p30 チャネルをストリーミングできる。
帯域幅コストを抑えながら高品質のライブ ビデオを実現する目的で開発された「超低ビットレート ビデオ アプライアンス」は、Alveo U50 アクセラレータ カードを最大 8 個統合する。Alveo U50 は、ザイリンクスの UltraScale+ アーキテクチャをベースに構築され、75 ワットの電力効率に優れたロープロファイル フォームファクターでパッケージングされている。また、8GB/s の HBM2、100GbE ネットワーク、1 つの PCI Express® 4.0 インターコネクトを統合している。8 つの ABR ラダー (すべて Medium プリセットの x265) と、最大 7 本のフル HD 1080p60 チャネルのストリーミングが可能である。
これらの新しいアプライアンスは、FFmpeg フレームワークを利用して構築されているため、開発者は共通の API を使用して既存のソフトウェアや GPGPU ベースのトランスコーダー インフラを簡単に置き換えることができる。つまり、ソフトウェア パートナーは、標準の FFmpeg レイヤー上で動作するアプリケーション開発に専念できる。HEVC コーデックは、コンポーネント化した構成で設計しており、コーデックをフレーム レベルで適切に制御できる。
これにより、システム インテグレーターは、レート制御を調整し、ほかのパラメーターを微調整して、特定のエンド アプリケーションに合わせてビデオ品質とビットレートを最適化できる。アダプティブ コンピューティング デバイスがもたらす高い柔軟性は、ASIC ベースのソリューションでは対応できない。いずれのザイリンクス アプライアンスを使用した場合でも、解像度 1080p30 の H.264 や Mediun プリセットの x264で、コスト、フットプリント、消費電力を最大で 4 倍削減できる。
ザイリンクスの RT サーバー リファレンス アーキテクチャは、特定ワークロードの性能を最大限に引き出すためにゲートレベルからソフトウェアおよび AI スタックまでを最適化したハードウェア アーキテクチャとソフトウェア スタックで構築されている。1 RU ラックマウント フォームファクターの 2 つのアプライアンスは、Docker コンテナーと Kubernetes による管理機能を利用して簡単に拡張できる。
HPE ProLiant サーバーの適性評価と ISV サポート
HPE 社は自社の ProLiant サーバーに Alveo U50 と Alveo U250 アクセラレータ カードを採用して適性を評価した。HPE ProLiant DL380 Gen 10 および HPE ProLiant DL385 Gen 10 Plus サーバーが、ザイリンクスの FPGA を搭載した最初の HPE サーバーとして登場する。HPE 社は、超低ビットレートを実現する Alveo U50 ベースのビデオ トランスコーディング アプライアンスを提供する最初の Tier 1 サーバー OEM となる。HPE 社のサーバーで Alveo カードの適性が証明されたことを受けて、多くの OEM サーバー パートナーや独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) がクラウドやオンプレミスでのワークロード高速化を目的として Alveo プラットフォームを採用している。
HPE 社の HPC/MCS コンピュート アクセラレータ ストラテジストであるミケーレ・マンギアフィコ (Michael Mangiafico) 氏は、次のように述べている。「今日、演算負荷の高いワークロードが急増したことによって、ビデオ トランスコーディング、ビデオ解析、データ アクセラレーション ソリューションの差別化が求められるようになりました。当社はザイリンクスと連携することで、高性能かつ汎用性の高い HPE ProLiant サーバーで Alveo アクセラレータを利用した製品を提供できるようになりました。これにより、進化するライブ ストリーミング アプリケーションのさまざまな機能に対応できる市場に即したソリューションを実現します」
ザイリンクスの 認定 VAR (Value Added Reseller) は、Wowza Streaming Engine メディア サーバーをRT サーバー ベースのアプライアンスに統合している。このウェブベースで管理できる GUI を利用して、ユーザーはライブ ビデオ ストリーミングを簡単かつ直感的に管理できる。この統合は今年の第 3 四半期に完了し、利用可能になる予定である。
Wowza Media Systems 社の製品担当シニア ディレクターであるアンソニー・ラザーロ (Anthony Lazaro) 氏は、次のように述べている。「当社は、ザイリンクスおよびその VAR との緊密な連携により、Wowza Streaming Engine メディア サーバーを RT サーバー ベースのアプライアンスに統合しています。この統合で、将来的には、費用対効果が高く簡単にライブ ビデオ ス トリーミングを管理できる完全なソリューションが提供されるでしょう。」
供給体制
ザイリンクスの RT ビデオ アプライアンスは、現在、ザイリンクスの認定 VAR またはサーバー OEM 経由で提供されている。ザイリンクスの RT サーバー リファレンス アーキテクチャの詳細は、japan.xilinx.com/RTServer を参照されたい。
ザイリンクス RTサーバー リファレンス アーキテクチャでアプライアンスを最適化した最初の VAR の 1 社に Hypertec 社があり、そのグループ企業である CIARA 社のアプライアンスはビデオ トランスコーディング市場に特化している。
Hypertec 社のマーケティング担当バイス プレジデントである ブノワ・ロバート (Benoit Robert) 氏は、次のように述べている。「ザイリンクスとの緊密な連携を経て、最大 7 個の新しい Alveo U30 アクセラレータ カードをサポートするシングル ソケット AMD プロセッサで設計された、次期 2U CIARA アプライアンスのリリースに至りました。ザイリンクスとの協業により、これまでにないチャネル密度を実現する専用のライブ ビデオ ストリーミング アプライアンスを提供することで、より費用対効果の高いインフラ運用に向けビデオ ストリームのスケールアップを図りたいと考える顧客をサポートできることをうれしく思います」Twitter、LinkedIn、および Facebook をフォローすると、最新情報をチェックできる。
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