オン・セミコンダクター、ダンフォス社にインバータートラクション・モジュール用のハイパワーデバイスを供給
12インチ製造ラインの活用により、車載アプリケーション向けに大規模で安全な供給を実現.
高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクター（本社 米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq: ON）とダンフォス社（Danfoss A/S、本社 デンマーク）は、急成長する電気自動車市場向けに、オン・セミコンダクターがダンフォスシリコンパワー（Danfoss Silicon Power）社に対して、インバータートラクション・モジュール向け高出力IGBTとダイオードを供給することを発表しました。
オン・セミコンダクターは、50年以上にわたりパワー半導体のリーディングサプライヤーとして、高電圧インタフェース、スマートパワーマネジメント、車載ネットワーク、システムインテグレーション、センサインタフェースなどの分野で、先進のテクノロジと幅広い研究開発ノウハウを駆使し、幅広い車載向け製品を開発してきました。また、オン・セミコンダクターは設計者がコストのかかる測定サイクルではなく、シミュレーションでアプリケーションパフォーマンスを実現できるようにする、強力なモデリングツールのセットを提供しています。さらに、米ニューヨーク州イーストフィッシュキル（East Fishkill）の12インチ製造ラインを活用して、オン・セミコンダクターは今後数年間、車両の電動化に対応した規模で、競争力のあるデバイスを供給するのに最適な位置に立っています。
ダンフォスシリコンパワー社は、デンマーク最大の産業市場向けメーカのダンフォスグループ（Danfoss Group）の子会社です。ダンフォスシリコンパワー社は、数十年にわたり、自動車、産業、再生可能アプリケーション向けにカスタマイズされたパワーモジュールを設計、開発、製造することで、一流メーカとシステムサプライヤが厳しい信頼性、デザイン、コスト目標を達成することを支援してきました。
ダンフォスシリコンパワー社のシニア・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャの Claus A. Petersen 氏は、次のように述べています。 「チップの独立性は、ダンフォス社の市場投入戦略の、重要かつ基本的な要素です。当社はオン・セミコンダクターのIGBTチップを選択することで、自動車業界のお客さまからの高い成長に対する期待に応えています。当社の主な目標は、問題になっているアプリケーションに確実に適合した、世界クラスのパワーモジュールを開発することです。当社はオン・セミコンダクターとの長期的かつ強固な関係性に満足しています」
オン・セミコンダクターのアドバンスパワー部門（Advance Power Division）で、シニア・バイスプレジデントを務めるアシフ・ジャクワニ（Asif Jakwani）は、次のように述べています。「オン・セミコンダクターは、電力技術と製造能力への投資により、車載用ハイパワーデバイスのトップサプライヤーになるという確固たる決意をあらためて表明します。当社の半導体ポートフォリオとダンフォス社のパワーモジュール設計と製造における豊富な経験を活用することで、自動車の電動化市場への浸透が加速し、両社にとって有益になると期待しています」
オン・セミコンダクターは、米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルと韓国の富川市（プチョン）にある製造拠点でハイパワー製品を製造しています。ダンフォス社は、ドイツのフレンスブルク（Flensburg）と米国ニューヨークのウティカ（Utica）でパワーモジュールを製造しています。
PCIM Europe Digital Daysでは、ダンフォスシリコンパワー社のエキスパートにより以下のプレゼンテーションが行われます。
タイトル： 「パワーサイクルテストに基づくSiCパワーモジュールの新しい寿命予測」
- 講演者： Alex Streibel
日時： 7月7日11:40 ～ 12.00日 、場所： Industry Forum
- タイトル： 「中電圧デバイスのための改良型ダブルパルス試験」
講演者： Johann Asam、共著者： Max-Josef Kell、Jorge Mari、Stefan Schröder、Tobias Schütz
日時： 7月7日15:30 ～ 17:00、ビデオ・プレゼンテーション
www.onsemi.jp
