ペッパール＋ファックス社、UHF利用の新しい小型RFIDリーダ/ライタを発売

UHF帯利用のリーダ/ライタヘッドはLF（低周波）やHF（高周波）帯のリーダ/ライタシステムと比べ、遠くまで電波を飛ばせます。UHF通信技術は非接触のファーフィールド（遠電界）を利用し、LF/HFシステムはニアフィールド（近電界）を利用します。電波の到達距離はアンテナの設計と送信パワーによって変えることができます。最大6mの距離まで届く既存のF117 UHFアンテナに加えて、ペッパール+ファックス(Pepperl+Fuchs)社は、極めてコンパクトなソリューションF190 UHFをリリースしました。これは、リード距離がLF/HFシステムでは不足しているような生産技術や社内ロジスティックスの応用に特化した仕様になっています。

図1:　ペッパール+ファックス社のコンパクトで頑丈なF190 UHF帯リーダ/ライタヘッド

新製品F190 UHFリーダ/ライタヘッドは、設置場所が限られているような場所で使うには理想的な製品です。読み込み距離は典型的には0.2m～1.5mで、ほとんどの距離をタグとつなぎ、加わった許容誤差もカバーできます。検出距離を調整できるので、必要なタグを選択して読むことができます。UHF帯リーダ/ライタヘッドのデザインは小型だけではなく、剛性も強いです。下のメタル部分が電子回路を包み込み、アンテナは上部に取り付けられているからです。このことは、M12プラグとIP67の高度な保護を通して、工業レベルで接続されていることが確認されています。このUHFリーダ/ライタヘッドは、多数のタグを同時に読まなければならないような応用分野で使うことができます。例えば、1台のコンテナの中にある多数の製品のタグを読んで特定の製品を同定することができます。このことによって、読み込み作業が格段と楽になります。UHFタグは低コストの接着剤ラベルとして入手できますので、サプライヤをプロセスシーケンスに組み込むための低コストの方法を提供できます。

この新型UHFリーダ/ライタヘッドは、IDENTControlに接続できる他のリーダ/ライタヘッドと同様なコマンド構造を持ちますので、これを制御用ソフトウエアに組み込むことが非常に簡単にできます。

最初の試運転を支援するため、顧客に無料でRFIDControlソフトウエアを提供します。これを使えばデバイスにパラメータを入力でき、診断データを引き出し、コントローラがまだ入手できなくてもテストモードをスタートさせることができるようになります。多色カラーで冗長なLEDディスプレイは、今のデバイスの状態に関する情報を提供してくれるので、試運転がもっと簡単になります。

まとめ

・RFIDに対しては、IDENTControlが一般に使われるフィールドバスになります
・新製品：コンパクトなリーダ/ライタヘッド
・典型的には0.2m～1.5mの範囲で、小型のUHFヘッドがLF/HFシステムとのギャップを埋めて、新しい応用を実現できます。
・互換性のあるコマンドと動作構造
・IP67定格を満足する金属ハウジングのおかげで、極めて頑丈
・センサとして設置が簡単

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