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21
'13
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Kennametal
サプライチェーンの効率を拡大するToolBOSSの新しいオプションがケナメタルから発売
新しいデモユニットであるFlex Unitとその他のオプションがサプライチェーンの能力を高め、更に効率を向上し、大幅なコスト削減を達成します。
効率的で対費用効果の高い工場運営の最も基本的な要素の1つは、正しい工具を正しい場面に正しいタイミングで投入することです。ミーリング用や旋削用のインサートはコストが数ドルから相当の投資額になるものまでさまざまですが、必要なときにその工具が使用できないと1つのライン全体あるいはそれ以上が停止し、納期に間に合わず、利益を失うことになる場合もあります。ツーリング技術のリーダー企業であるケナメタルがToolBOSS™工具管理システムの新たな拡張を発表したのも、それが理由です。ケナメタルのグローバルサプライチェーンサービス担当プログラムマネージャJay Evansは次のように話しています。「工具払い出しソリューションをお求めになるお客様はますます増加していますが、それは業界で昔から求められてきたニーズによるものばかりです。どのお客様も、在庫管理の向上、集中的な工具出入庫作業の簡素化、機械オペレーターが必要な工具を見つける時間の短縮、生産する部品に関連付けたツーリングコストの把握・比較および傾向分析などを必要とされています。このようなデータがあれば問題領域と継続的改善活動の機会の明確化に役立ちます」。
この最新のToolBOSSモデルは、ケナメタルがその物流チャンネルパートナーにお届けする、より小型の可搬型デモユニットです。Evansは言います。「代理店はお客様へのプログラムをカスタマイズする最前線にいます。このデモユニットは、代理店がToolBOSSの利点を会議室でデモして見せるのに最適な手段です」。
重量がわずか45 kgのこのデモユニットには、ソフトウェアToolBOSS Inventory ManagerのフルバージョンをインストールしたToolBOSSコンピューター、標準のタッチスクリーン、および設定済みのトレイ2段が搭載されています。「幅と奥行きはフルサイズのToolBOSSフレームと同じですが、高さはわずか58.4 cmです」と、Evansは説明します。「そのため、代理店の皆様がさまざまなサイズのトレイと引き出しをデモすることができ、規模にかかわらず多様な工場に対するソリューションを実際にお見せできます」。
より多くの選択肢
Flex Unitは、初期状態で引き出し8段分があるフルサイズのToolBOSSフレームですが、さらに拡張してToolBOSSの利点をデモすることもできます。お客様のニーズが拡大するのに合わせ、フレームに最大26段まで引き出しを追加可能です。Evansは言います。「工具だけではなく、ベルト、ホイール、手袋、その他の器具など、工場で使用するものに合わせてトレイと引き出しを構成できます」。
その名が示すとおり、ToolBOSS Modulo™ユニットはモジュラー式ToolBOSSフレームで、さまざまなサイズの引き出しと収納部を構成することができ、ToolBOSSを単なる工具入れではなく、交換部品、手袋、作業員保護器具など企業がより効率的な管理を求める他の品目も含めた管理ソリューションとして拡張できます。
大規模な作業場の場合でも、Moduloシステムは最大で120箇所のToolBOSS収納部を効率的かつ安全に管理することができ、品目の識別、使用管理、自動再発注などの機能がフルに利用できます。
さらに大規模で複雑な製造工場には、ToolBOSS Roto Point™が新しい脱着式パーティションにより234~468箇所の安全な収納部を確保でき、1つのバリエーションを客先に合わせて再構成することも可能です。複数の収納部を1回の操作で選択できるため、大量の在庫も最小限の時間で管理できます。ToolBOSSは全モデルとも、ToolBOSSソフトウェアにより完全な監査記録を残します。そのため、会社の重要コンポーネントの何を、どれだけ、誰が、いつ、どこで使用したのかがいつでもわかります。
ケナメタルは、世界中の製造企業を対象に、カスタマイズされたサプライチェーンサービスプログラムを何千件も導入してきました。自動化された工具供給機器、サプライチェーンソフトウェアと周辺機器、プリセット機器、工具の標準化と統合、アイテムプランニング、計画策定実施サービス、ターンキートレーニング、統合された請求などにより、ケナメタルのお客様の多くが、集中的な工具出入庫作業を簡素化し、かつ機械オペレーターが必要な工具を見つける時間を短縮することに成功してきました。その成果として、在庫数量、工具予算、管理コストが大幅に削減可能です。「ケナメタルの専門的な製品とサービスをさらに広め、お客様へのコンサルティングの一助とし、標準型やカスタム型のToolBOSSソリューションを推奨してください。組織の規模や複雑さにかかわらず、ベストプラクティスの実現とサプライチェーン効率の向上が難なく成し遂げられるはずです」。とEvanceは語っています。
サイドバーA:技術の成果 - ToolBOSS™システム
ToolBOSS™は、ケナメタルの高セキュリティ在庫管理ソリューションです。最新の28段版は前モデルの20段版とフットプリントが同一で、次の特徴があります。
再構成可能
キャビネットが簡単かつ素速く再構成でき、変化するユーザーの要求に対応します。トレイ単位、フレーム単位の交換が、工具を使用せずにものの数分で簡単に行えます。
独自の手動オーバーライド機能
手動でのオーバーライドが必要な場合、この新しいキャビネットは、独自の手動オーバーライド機能によって常に(24時間/週7日)利用可能な状態に保ちます。これはシンプルかつ使いやすい機能で、分解する必要もありません。
引き出しオプション
現在、19種類のサイズの引き出しが揃っており、より多様な品目に対応します。ご要望により、他の特殊サイズにも対応します。
セキュリティ
アイテムの内容確認は、ユーザー名、パスワード、生体認証、カードリーダー、またはこれらの方法の組み合わせによって制限できます。引き出しのロックは、通常の使用方法でも、または強引な方法でも、工具を使用しなければ強制的に開けることはできません。アイテムは、目に付かない場所に配置されており、マシン内で無作為に割り当てられるため、中身が不正に取り出されるリスクが減少します。
診断
内蔵トレイの診断ポートがあり、離れた位置からのシステムサポート、診断、および修理をより適切に実行できます。
効率
1回で複数の引き出しを選択することができ、大量の在庫品に要する管理時間を最小限にします。
将来性の保証
USBインターフェイスおよびDCS拡張ポートにより、RFIDや他の補助機器を利用できます。
高速アクセス
ToolBOSS™ソフトウェアによるアイテムの素速い検索と選択に加え、ユーザーを正しい引き出しへと直接導くLED識別システムが完備され、利便性をいっそう高めました。
トレーサビリティ
強力なToolBOSS™ソフトウェアが完全な監査記録を確保し、システムに保管されたコンポーネントを誰が、いつ、どこで、なぜ使用したかを追跡できます。
拡張性
キャビネットは1システムあたり10台まで拡張でき、最大1,121種類のアイテムが13,440箇所の確実な保管場所で管理できます。
サイドバーB:技術の成果 - 工具管理ソフトウェア
特徴:
-複数箇所での工具保管/ToolBoss™(POI)
-ツーリング品目の入出庫を管理する素速く効率的な手段
-発注 – 指定サプライヤーへ自動電子メール
-SAPとの間で発注データをXMLファイルにて自動通信
-工具キットの管理
-工具キットのデータの共有
-工具の事前設定
-較正必要時期による計測機器管理
-ユーザーをレベル別に区分したセキュリティ
-正確なコスト分析レポート
利点:
-複数保管場所に対する正確で個別的な管理(POI)
-保管場所での入出庫にかかるダウンタイムを削減
-発注プロセスを自動化し合理化
-既存のERPシステムに統合
-工具一式の払い出しがワンキーで可能
-あらゆるデータに瞬時にアクセス
-既存のプリセット機にリンク可能
-工具払い出しシステムすべてからリアルタイムな情報
-追跡可能なアイテムすべてに対するリコール管理
-全データへの簡単なアクセス
-ユーザー権限を個別に管理する機能
-ボタンタッチだけで自動的に報告書作成
より詳細な情報は、ケナメタルの最新サプライチェーンサービス資料を参照するか、www.kennametal.co.jpをご覧ください。