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MURATA News
VitaNet社のVitaNet Suiteに村田製作所のMCU内蔵Bluetooth®モジュールが対応 〜製造現場における安心・安全なIoTネットワークに貢献〜
株式会社村田製作所(本社 : 京都府長岡京市、以下「村田製作所」)は、VitaNet, Inc.(本社 : 米国 カリフォルニア州、以下「VitaNet」)が2020年7月より提供を開始するセキュアIoTプラットフォーム「VitaNet Suite」にMCU※1内蔵Bluetooth®モジュール「Bluetooth® Module(MBN52832)」(以下、本製品)を対応させました。
※1 Micro Controller Unit : 電子制御を行うために、コンピュータで演算処理を行う半導体チップのこと。昨今、少子高齢化による労働人口の減少にともなう厳しい人材不足が大きな問題となっており、製造現場ではIoT技術・データ可視化技術
などを活用した生産性向上への取り組みが注目されています。しかし、生産設備のセキュリティを守るために必要な作業が手動で行われていることや、IPネットワークからの死活監視※2システムの自動化・遠隔化が課題となっています。 この課題を解決する一助として、Bluetooth® Low Energy IoT機器にVitaNet Suiteと本製品を組み込むことで、世界初※3のIoT機器の識別・認証の自動化(ペアリング)と同時に死活監視の遠隔制御・管理によるセキュリティ強化を実現しました。
また、村田製作所のモジュールの設計ノウハウを活かしたモジュールの小型化だけでなく、VitaNet Suiteに対応していることから、機器ID情報を含むQRコードの貼付により、Bluetooth®の操作・管理に従来必要だったLCD※4パネルや操作ボタンが不要となり、ポンプやモータなどでも設置が可能です。
※2 コンピュータやシステムが正常に稼働しているかどうかをモニタリングすること。
※3 2020年7月12日時点。
※4 Liquid crystal displayの略。液晶パネルのこと。VitaNet Suiteは、ゲートウェイとIoT機器のそれぞれで動作するミドルウェアと、クラウドからのプロトコル変換サポートで構成されるプラットフォームサービス(PaaS)です。VitaNetの自社特許技術によるIP接続と非IPのBluetooth®間のプロトコル変換により、ゲートウェイ1台から数百台にわたる本製品とのセキュアな双方向暗号化通信を世界で初めて可能としました。ゲートウェイが収容可能なIoT機器の台数は理論上無制限です。
VitaNet搭載の本製品は待機時に電波を発しないため、プライバシーの確保と同時に2.4GHz帯の輻輳が防止されるうえに、従来同様にスマートフォンのアプリケーションにも対応します。本製品が搭載されたIoT機器の管理・制御サーバを構築・運用するクラウドは自由に選択が可能なため、既存の業務システムとの接続も容易です。
Bluetooth®規格に準拠しているVitaNet SuiteのSDK※5は、検証が難しく開発工数とコスト増加の要因になりがちなBluetooth® Low EnergyのMode 1 Level 4※6のセキュリティを実装しながらも、プログラミングの流れに沿った分かりやすいAPIで本製品やゲートウェイのアプリケーション開発が容易です。
※5 アプリケーション開発で機能の実装に使うソフトウェア開発キット。
※6 認証を行い、LEセキュアコネクションでペアリングをして、暗号化通信をします。村田製作所とVitaNetは今後も市場のニーズに対応した研究開発に取り組み、安心・安全なIoTネットワークの構築に貢献していきます。
主な特長
1. Bluetooth®規格準拠のセキュリティとペアリングの自動化を同時に実現
VitaNetのソフトウェア認証鍵でネットワーク側からBluetooth® Low Energy IoT機器のセキュアな相互認証を行い、ペアリングを自動化します。 これにより、一般的には両立が困難な、Bluetooth®規格に従ったAES-128※7のパケット暗号化によるセキュリティとペアリングの自動化を世界で初めて実現しました。
※7 Advanced Encryption Standard : アメリカで標準規格として採用されている暗号化方式。
2. IPネットワークからIoT機器の遠隔制御・管理が可能
本製品を組み込むことで、クラウドサーバからIoT機器との暗号化した双方向通信ができるため、自動データ収集をはじめとした死活監視の遠隔制御・管理が可能です。
3. 小型化によるIoT機器の省スペース化
村田製作所が持つ通信モジュールの設計・製造のノウハウを活かし、モジュールの小型化を維持したことで、電子回路の高密度設計・IoT機器のコンパクト化に貢献します。
また、VitaNet Suiteに対応していることから、QRコードでIoT機器IDを識別し、VitaNetのソフトウェア認証鍵でIoT機器の認証が可能になりました。 LCDパネルや操作ボタンの装着が不要なため、操作のためのインターフェースを持たないポンプやモータ内などでも設置が可能です。
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