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'13
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PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION
高性能の磁界検出用ロータリエンコーダ
ペッパール+ファックス(Pepperl+Fuchs)社は、磁界検出の原理に基づく絶対値出力のロータリエンコーダを開発しました。これは、コンパクトなデザインで、堅牢性に優れ、動作寿命が長いことに加え、高分解能と高確度を備えていますので、新しい応用分野を切り開きます。
写真1: 新世代の磁界検出用の絶対値ロータリエンコーダペッパール+ファックス社が開発した1回転方式で絶対値出力のロータリエンコーダは、2軸のホールセンサをベースにしています。このエンコーダは、ウィーガントセンサを加えることで多回転の絶対値出力のロータリエンコーダに変えることもできます。この磁気機能の原理の大きなメリットは、設置面積が小さく、非接触でサンプリングできるという事実です。このことは、摩耗する機械的なギアがないため、保守とサービスが要らないことになります。
現在、分解能は12ビットの製品が1回転方式で可能ですが、最大39ビットの分解能が多回転方式を使えば理論的に達成できます。標準的な分解能は、12ビット、15ビット、あるいは18ビットです。現在、この原理に基づくデザインでは、磁気検出型絶対値出力のロータリエンコーダで0.5°~1°の確度が得られます。
磁界式ロータリエンコーダはサイズがコンパクトなのが特長です。このため、医療技術や研究所のオートメーションで使うのに理想的です。磁界検出の原理は、堅牢性も高いのです。このため、これらのエンコーダは周囲の状態が特別な環境の分野、すなわち商用の乗り物や風力発電装置などでは、適切なソリューションとなります。分解能と確度の改善は、特にエレクトロニクス回路を工夫したおかげで、磁気検出の原理に基づく絶対値出力のロータリエンコーダは、工場の自動化など応用分野をさらに広げることになります。
一目でわかる特長
・磁界検出型のロータリエンコーダは、卓越した性能と、堅牢性や動作寿命、コンパクトなデザインを兼ね備えています。
・ペッパール+ファックスは、磁気エンコーダ技術の確度を改善しており、エレクトロニクス回路を常に工夫しています。