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05
'20
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FLIR Systems Trading Belgium BVBA
フリアーシステムズが、コストパフォーマンスに優れた体表面温度スクリーニング用途に特化した固定型サーモグラフィカメラElara FR-345-ESTを発表
適切な検温状態をアシスト誘導し目頭位置を自動的に検知する最先端の機能を搭載し、体温測定精度向上とアクセス管理ポイントでの人の流れを改善します
従業員が続々とオフィスに復帰し、旅行者が飛行機に再び乗り始め、ファンがスタジアムに徐々に戻りつつあるなかで、第三セクター施設や民間施設内での健康と安全の維持に特化した技術は、COVID-19の感染拡大の抑制に不可欠であることに変わりはありません。
そこで、フリアーシステムズは本日、基準温度源を使用することなく非接触で体表面温度(EST)を測定する固定型サーモグラフィカメラ FLIR Elara FR-345-ESTを発表しました。このシステムは、人の往来の多い空港、スタジアム、商業ビル、製造工場に安全で有効な環境を提供し、アクセス管理ポイントで素早く入場者の体表面温度検査を実施できます。Elara FR-345-ESTは、ソーシャルディスタンスというガイドラインを維持しながら、サーモグラフィとしての精度も犠牲にすることなく、人の深部体温と最も密接に相関している体の部位である人の目頭に近い部分の表面温度を自動計測できるように被験者を誘導します。
Elara FR-345-ESTカメラは、デスクトップソフトウェア不要のスタンドアロンのシステムとして、または体表面温度スクリーニングを行う人の列の流れを改善するために設計される広範なアクセス管理プログラムの一部エッジとして利用できます。同時に目頭位置検出精度も高められる工夫が施され、人の安全と利便性のニーズのバランスを取れるように設計されています。また、ネットワークITセキュリティのさらなるリスク増加を防ぐため、既存のセキュリティインフラへの迅速な統合を実現し、FLIR United VMSをはじめとする様々なサードパーティ製の映像管理システム(VMS)との統合が可能です。
スピードと精度の向上
統合アルゴリズムと畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の活用により、スクリーニングの間、対話型の画面がメガネやサングラスなどの識別、適切な姿勢、顔の位置、頭部の方向について検査対象者を自動アシストしてくれます。これにより、カメラ内の最先端人工知能が、目頭の位置を自動検知し、+/-0.5°Cの精度で温度測定をすることができます。
さらに、カメラ内ソフトウェアによるAI機能は、検査対象者がカメラの前で一旦静止しメガネやサングラスを取り外してからの検査時間を、1人当たり平均1秒を実現します。これにより、従業員、観客、来場者、学生、患者の列がスムーズに流れて、チェックポイントで混雑するリスクを排除できます*。セルフスクリーニングの運用によりOK /NGのフィードバックを瞬時に提供できます。また適応性がある閾値アラーム機能の活用により、1日を通した体温の自然変動による誤警報を最小限に抑えられます。
Elara FR-345-ESTは、最先端の解析機能によってオペレーターの意思決定を瞬時に改善することで、設置時間や調整の手間を軽減します。ユーザーは、ライブユーザーインターフェースを表示するためのWebブラウザ上で、カメラをスマートモニターに接続するだけで簡単に開始することができます。最前線のESTスクリーニングに従事するオペレーターの配置が不要になるだけでなく**、インテグレーター、顧客、およびそのスタッフは、このカメラのシームレスな使い勝手の良さを今後も体験できます。
また、Elara FR-345-ESTは、インテグレーターや顧客の個別ニーズに応じてカスタマイズ可能です。また、フリアーシステムズでは、顧客やユーザーがシステムの設置、運用、保守を適切に行えるように各種トレーニングとサポートを用意しています。
Elara FR-345-ESTは、本日より正規代理店を通じて全世界で販売され、2020年10月より出荷を開始いたします。詳細については、www.flir.com/fr-345-estをご覧ください。
*温度測定のために、FLIR ESTカメラはスクリーニングプロセス中に熱を検知しますが、個人情報の提供を要求したり保存したりすることはしませせん。
**FLIR ESTスクリーニングソリューションは、あくまで広範な健康および安全性スクリーニングプログラムを構成する1要素として考える必要があります。FLIR ESTカメラは医療機器ではないため、医療従事者による二次スクリーニングを必ず実施してください。