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HMS Industrial Networks AB
新しいIntesisゲートウェイで、電気自動車用充電スタンドをModbusベースのBMSに統合
HMS Networksは、新しいIntesisプロトコルトランスレーターを発表します。このゲートウェイは、あらゆるModbusベースのBMSから、OCPP 1.6準拠の電気自動車用充電スタンドのモニタリングと管理を可能にします。
様々な商業施設で電気自動車を充電したいというニーズが拡大
より詳しい情報はwww.intesis.comをご覧ください。
電気自動車(EV)に関わる産業が、ここ数年を通じて飛躍的に拡大し、すっかり定着しました。国際エネルギー機関(International Energy Agency)によると、2019年に世界中で設置された充電スタンドは約730万基に上るとのことです。いまや民間の駐車場や公共施設、ショッピングモール、公共交通機関など、様々な商業施設で充電スタンドが利用可能になりました。こうした建物への充電スタンドの設置が、EV産業の発展を促し、再生可能エネルギーへの転換を加速させています。しかしながら、充電スタンドを設置する施設にとっては課題もあります。エネルギー管理やEV用駐車場を利用可能にするには、ビル管理システム(BMS)と充電ステーションの間で多数の通信が必要となるからです。
IntesisゲートウェイがOCPP とModbus RTU/TCPの間でEV用充電スタンドのモニタリングと管理を可能に
EV業界で最も使用されているプロトコルの1つがOCPPです。このOCPPは、充電の開始・停止、ユーザーの管理、エネルギーパラメーターの読出しなど、EV用充電スタンドの稼働をモニタリング・管理するための規格です。多くのEV用充電スタンドのメーカーが採用していますが、BMSやビルオートメーション制御機器で頻繁に利用されるプロトコルとは言えません。
そこでHMS Networksは、EV市場とBMS市場をつなぐ標準ソリューションとして、革新的な新しいIntesisゲートウェイを用意しました。BMSのシステムインテグレーター様やEV用充電スタンドのメーカー様は、あらゆるModbusベースのオートメーションシステムから、信頼性が高く、簡単かつ低コストな方法でOCPP 1.6準拠のEV用充電スタンドのモニタリングと管理ができるようになります。このゲートウェイを使えば、ModbusベースのBMSによってEVユーザーや充電操作、EV充電器のすべての測定値を管理でき、そのBMSからビルオーナーに向けて管理や保守サービス、エネルギーに関するレポートも送れるようになります。なお、同ゲートウェイには2つのバージョンを用意しており、7個のコネクターを備えた1台の充電器に対応する製品と、それぞれ7個のコネクターを備え最大20台の充電器に対応する製品があります。
Intesis MAPSにより、どんなBMSにも簡単に統合
このゲートウェイは、すべてのIntesisプロトコルトランスレーターに対応した無償設定ツールIntesis MAPSを用いて設定します。Intesis MAPSは、ネットワーク上のOCPP対応充電器を簡単に見つけ出し、Modbus-TCPやRTUベースのあらゆるBMSへの統合を容易にする標準レジスターマップを用いて、その充電器をビルオートメーションシステムに統合できるように設計されています。
Intesis MAPSとIntesis OCPP to Modbus-TCP/RTUゲートウェイーを組み合わせると、EV用充電スタンドとビル管理システムの統合が簡単になり、ビルオーナー様は所有する施設においてEV技術の利用を最適化し、EV革命への準備を整えることができます。