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'14
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HMS Industrial Networks AB
高速かつ高効率 ― HMSの新しいCAN FD用PCインターフェイス
HMSは、IXXATブランドから、CAN FD用の新しいCAN PCインターフェイス・シリーズを市場に投入し、広範なドライバやツール群によってサポートします。
新たなCAN-IB 500およびCAN-IB 600が、HMSの提供する2つのインターフェイス・カード(パッシブ/アクティブ)です。このインターフェイス・カードは、CANのみならず、新しいCAN FD規格をもサポートしています。また、どちらのカードもPCI Express規格に準拠しています。そして、最大2つのCANインターフェイスを備え、これらはCANあるいはCAN FDモードのいずれでも運用できます。チャンネルのガルバニック絶縁については、オプションとしてご利用いただけます。さらに、アクティブ・タイプのCAN-IB 600では、マイクロ・コントローラが組込まれています。そのため、たとえば高精度なタイムスタンプや、カードが送受信するメッセージのアクティブ・フィルタリングといった、データ前処理への要求が高度なアプリケーションであっても利用できます。
これらのカードは、IXXATのWindowsドライバ・パッケージ(VCI)と、リアルタイム・ドライバ・パッケージ(Linux、RTX、IntimeおよびQNX用ECI)のいずれによってもサポートされています。
そのうえ、IXXATのCANopen用とSAE J1939用APIも、この新インターフェイスをCANモードにおいてサポートしています。また、CANやCAN FDのネットワーク解析のために、HMSでは高機能なWindows ツールであるIXXATのcanAnalyserを提供しています。
従来のCANは、ペイロードデータ8バイト、最大伝送速度1Mbit/sですが、とくに手ごろな価格や汎用性から、幅広く多彩なアプリケーションでその一端を担っています。とはいえ、これまでなら、大きなデータ伝送量が必要なアプリケーションでは、その他の技術に頼らざるをえませんでした。当然、それにはコスト増が伴います。
ところが現在、CAN FDは、最大64バイトのペイロードデータ量と、より高速なペイロード伝送ビットレートを備え、CANがもつ旧来の制約を取り払いつつあります。このことから、CAN FD は、CANでは実現できなかったようなアプリケーションにとっても、魅力的なものとなっています。
この新しいCAN FDカードのより詳細な情報につきましては、www.ixxat.deをご覧ください。