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'21
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Seco Tools
循環型経済に関するセコ・ツールズの意欲的な目標と実現の鍵になるリサイクルについて
セコ・ツールズは、独自の立場から循環型経済に大きく貢献しています。限りある資源を浪費しない経済活動を優先し、当社の経済活動による廃棄物をなくす方法を開発しています。
循環型経済にはリサイクル以外の側面もあります。リサイクルは、地球にわずかしかない限られた資源の利用や、資源の価値を可能な限り引き出して活用するためにできることを私たちに問いかけるという重要な役割を果たします。
2030 年までに 90 %の循環の達成を目指すセコ・ツールズの意欲的目標を達成するうえで、リサイクルは重要な役割を果たします。目標の達成には、プロセスやビジネスモデルの大幅な変更が多数必要となります。「困難な目標ですが、当社と当社事業にとって非常に重要なことだと考えています」と、セコ・ツールズのサステナビリティ&監査コーディネータである Ted Forslund は説明します。「セコ・ツールズの強みは、すでに優れたリサイクルプロセスを確立していることです。ツールの買い取りにより閉鎖型循環を実現して廃棄物をなくすという投資や価値をクライアント様に理解していただくことが、良好なパートナーシップを構築することができます。」
世界的に、使用された資源は 8.6 %しかリサイクルされていません。つまり、使用した全資源の 90 %以上が一度しか使われずに廃棄されています。セコ・ツールズの事業は、性質上、耐用期間に達したツールを買い戻す、またはリサイクルして新しいツールに転用することで、このパラダイムを変えることができる立場にあります。「古い製品を買い取ることのメリットをお客様に理解していただける取引が増えれば、 新しい材料や金属を使用する必要がなくなるため、気候への影響を低減することができます。これは多くの点で Win-win の結果をもたらします」と、Ted Forslund は述べます。
環境問題に対する意識はますます高まっており、サプライヤー様やお客様は環境問題への取り組みに高い関心を示しています。「これまでのところ、お客様にはとても前向きに受け入れていただいています。お客様は、リサイクル材を使用した場合でも当社が製造するツールの品質が低下することはなく、非常に高い基準を維持していると理解されているのです。現在、耐用期間に達したツールの買取市場もあり、これもお客様にといってのメリットになっています。これを当社のビジネス関係に前向きに取り入れていきます」と、Ted Forslund は説明します。
循環型経済においてリサイクルは非常に重要ですが、Reduce(削減)、Repair(修理)、Reuse(再利用)を実現してから着手すべき最後の段階でもあります。「リサイクルは 1 つの重要な要素ではありますが、循環型経済には他の側面があり、すべての側面を考慮する必要があります。その 1 つが製品の寿命です。当社では、製品の寿命を伸ばすための設計、耐用期間に達した後にリサイクルするための設計、再生可能エネルギーと持続可能なサプライチェーンを活用した製品の生産について考えています。循環型経済の本質は、すでに生み出した価値を保護することなのです」と、Ted Forslund は指摘します。
リサイクルは廃棄物の削減に役立ちますが、これ以外に方法がないわけではありません。さまざまな領域を分析することにより、貴重な資源の「浪費」を防ぐことができます。これには、流通チェーンの物流、仕分け、倉庫管理、リスク管理、発電、分子生物学や高分子化学などの分野が含まれます。セコ・ツールズでは、コスト効率と品質に優れた回収および処理のシステムと、耐用期間に達した製品の効率的な分別により、循環型設計の経済性をサポートします。
環境と気候変動の問題への取り組みにおいて大きな課題の 1 つが、実行すべきことの規模の大きさです。しかし、Ted Forslund は、2030 年までに 90 %の循環を達成するというセコ・ツールズの目標は達成可能であると確信しています。彼はこのように締めくくります。「グローバルな課題に取り組むには、サプライヤー様やお客様との協力が不可欠です。協力することで、地球にとって安全な活動領域の中で廃棄物を削減し、より大きな価値を作り出すことができます。これも、Win-win の状況です」
循環型経済について詳しくは、お近くのセコ・ツールズ営業担当者までお問い合わせいただくか、www.secotools.com の「持続可能なビジネス」のページをご覧ください。