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'21
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Teledyne FLIR
フリアーのTシリーズ製品に精度を高めた新モデルT865が登場-制度の向上により状態モニタリングや科学研究での応用に
フリアーシステムズは本日、高精度サーモグラフィカメラTシリーズの最新製品として、FLIR T865を発表しました。電気系の状態や機械設備の検査のほか、研究開発での利用を想定して設計されたT865は、±1°C/±1%の温度測定精度、–40°C~120°Cの幅広い温度範囲、解析を向上させる多くの内蔵ツールを備えています。T865をご購入いただくと、FLIR Thermal Studio ProおよびFLIR Route Creatorを3ヵ月間無料で、FLIR Research Studioを1ヵ月間無料でご利用いただけます。
温度測定精度が±1°C/±1%なので、検査の間隔や環境条件の変化に関係なく自信を持って設備の状態の検査と評価を行えます。測定のばらつきを低減することで、変電所、発電・配電施設、データセンター、製造工場、施設の電気・機械システムの設備の故障や稼働停止を確実に防止できます。研究開発業務においては、精度が向上したことで、熱を視覚化して活用する研究、科学、設計の分野で当て推量の排除に必要な温度測定のディテールを取得できます。
汎用性に優れたT865は,ポータブル、設置の用途を問わず過酷な状況下での屋内外の作業に対応し、複数のレンズオプションにより遠距離と近距離どちらの対象物も検査できます。6°の望遠レンズによって、頭上にある送電線といった、離れた距離にある小さなターゲットの状態の定期点検に必要な倍率を確保します。
IRウィンドウ越しに検査を実施する場合には、42°の広角レンズとカメラ内蔵の外部窓補正によって、キャビネット内のターゲットを安全かつ正確に測定できます。小さなコンポーネントのディテールがさらに必要な際には、マクロレンズを新しいマクロモードで使用することで、標準レンズの2倍の倍率を確保できます。さらには、307,200ピクセルを実現する解像度640×480ピクセルの検出器や、FLIR Thermal Studio StandardおよびThermal Studio Pro上で最大1,228,800ピクセルを実現する解像度1280×960ピクセルのウルトラマックス(UltraMax)によって、鮮明な画像を取得できます。
T865搭載のFLIR Toolを使えば、検査や解析がさらに簡単に
変電所などの検査業務でT865を活用して複数の場所の検査を簡単に行えるように、カメラ内蔵のFLIR Route Creatorプラグインと検査ルートモードが、計画したターゲットに担当者を誘導し、定性的および定量的な温度データを記録します。これにより、現場での作業時間を減らして、レポート作成時の手間を軽減します。また、FLIR Thermal Studio Proを使えば、赤外線画像を素早く処理して、顧客向けに説得力のあるレポートを作成できます。
研究開発業務では、FLIR Research StudioとT865をお好みのオペレーティングシステムに接続すると、直感的なインターフェース上で、複数のカメラと記録ソースから同時に温度データの記録および評価を行えます。こうしたデータをワークスペースに保存して共有することで、同僚と連携しやすくなるため、時間を節約して、情報の欠落により生じるデータの誤認識のリスクを軽減できます。
FLIR T865は、全世界のフリアーシステムズ正規代理店から購入いただけます。T865について詳しくは、www.flir.jp/t865をご覧ください。