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TDK News

EMC対策製品: 車載CAN-FD用小型コモンモードフィルタの開発と量産

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、車載CAN-FD用コモンモードフィルタ「ACT1210Dシリーズ」を 開発し、2021年4月から量産することを発表します。

EMC対策製品: 車載CAN-FD用小型コモンモードフィルタの開発と量産

  • 良好な信号モード変換特性を実現
  • 小型低背サイズ、-40 ~ +150℃の使用温度範囲に対応

車載LANは、ボディ系、安全系、パワートレイン系、マルチメディア・情報通信系に大別されます。現在、ボディ系を中心に最も普及しているのはCANで、データ転送速度は最大1Mbpsです。本製品はCANとそのデータ転送速度の5倍となるCAN-FD(5Mbps)に使用されます。CiA、IECの要求特性を満たし小型低背サイズ(L:3.2×W:2.5×H:2.5mm)で優れたノイズ抑制効果を発揮します。独自の構造設計により良好な信号モード変換特性(Ssd21)を実現し通信品質に貢献します。また高精度自動巻線機の導入および金属端子のレーザー溶接による継線方法により高信頼性を確保しています。

近年はADASにおける高速大容量のカメラ映像を扱うケースが急速に増加しています。これらに使用されるEthernet規格の1000BASE-T1用のラインアップと合わせ車載通信全般の製品をラインアップしています。今後も車載通信用コモンモードフィルタの総合的な製品サービスの提供により、お客様の要求に応えてまいります。

用語集

  • LAN:Local Area Networkの略称で構内通信網を示す。
  • CAN:Controller Area Networkの略称で車載LANの通信プロトコルの一種。
  • CiA:CAN in Automationの略称で車、電装メーカーからなる業界団体を示す。
  • IEC:International Electrotechnical Commissionの略称で国際電気標準会議を示す。

主な用途

  • CAN、CAN-FDシステム

主な特長と利点

  • 良好な信号モード変換特性を実現し通信品質を向上
  • 小型低背サイズL:3.2×W:2.5×H:2.5mmにより省スペース化
  • -40 ~ +150℃の使用温度範囲に対応し耐環境設計に寄与

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