www.engineering-japan.com
10
'21
Written on Modified on
Infineon News
インフィニオン、業界最大容量のQML-V認証QDR-II+ SRAMを発表、 衛星システム上における画像処理を簡素化
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) 傘下のインフィニオン テクノロジーズLLCは本日、DLA Qualified Manufacturers List Class V (QML-V) 認証済みの144Mb Quad Data Rate II+ (QDR ®-II+) の次世代SRAMを発表しました。
QML-Vは、航空宇宙グレードのICに対する最高の品質と信頼性の規格認証です。この耐放射線型 (RAD HARD) 144MB QDR-II+ SRAMは、宇宙空間でのレーダーやオンボード画像処理、ネットワーク アプリケーションに最適な独自の高速外部キャッシュ メモリです。
この10年間で航空宇宙産業はパラダイム シフトを経験し、計算能力の向上と低遅延を実現する新技術を用いて、地上でのデータ処理を衛星システム上で行えるよう移行しています。レイテンシーが大きく、メモリ バンクに制約のあるDRAMとは異なり、144MB QDR-II+ SRAMは、システム上の衛星画像処理をより高い解像度と高速処理で可能にする高性能を実現することで、レーダーや画像処理アプリケーションにおけるシステム全体の複雑さを軽減します。
インフィニオン テクノロジーズLLCの航空宇宙・防衛担当VPフェローであるヘルムート・プフナー (Helmut Puchner) は、「QML-Vへの適合は、大容量QDR-II+ SRAMのリーディングカンパニーとして、当社の汎用メモリ製品が高い信頼性が求められる市場において最も厳しい要求を満たす製品能力を有することを改めて証明するものです」と述べています。
本製品は、インフィニオンの最新世代の対放射線性QDR-II+ SRAMで、前世代品は、合成開口レーダー技術を用いたNASAのSWOT (Surface Water and Ocean Topography) 研究衛星ミッションなど、さまざまな宇宙プログラムで既に採用されています。QDR-II+ SRAMは、もともと産業用ネットワーク メモリとして開発されましたが、現在では、インフィニオン独自の設計およびプロセス ハードニング技術であるRadStop ®技術を採用した対放射線性メモリのベースライン設計として使用されています。RadStop ®技術は、宇宙で要求されるスループットを実現しながら、より高いレベルの放射線性能を可能にする技術です。
144MB QDR-II+ SRAMは、最大周波数250MHzで動作し、最大36Gbpsのスループットを実現する165ボールCCGA (Ceramic Column Grid Array) パッケージで提供されます。また、200krad (Si) までの耐放射線性とラッチアップ耐性を備えており、過酷な環境下でのシステムの信頼性を向上させています。
供給情報
144MB QDR-II+ SRAMは、バス幅x18またはx36の構成で、設計の柔軟性を高めるため、2ワードまたは4ワードのバーストモードでODT (On Die Termination) が可能です。詳細は japan.cypress.com/products/aerospace-defenseをご参照ください。
www.infineon.com