アナログ・デバイセズとキーサイト、O-RANソリューションの開発加速で提携

両社のコラボレーションにより、オープンで仮想化された無線ネットワーク・アーキテクチャへの業界の移行を容易に。

想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ社（NASDAQ：ADI）とキーサイト・テクノロジーズ社（NYSE：KEYS）は、Open RAN無線ユニット（O-RU）のネットワーク相互運用性およびコンプライアンス・テストを迅速化するために提携することを発表しました。

両社は、ADIの低PHYベースバンド、ソフトウェア・デファインド・トランシーバ、電源、クロックをIntel FPGAに統合した新しいO-RUの相互運用性を検証するための堅牢なテストベンチを共同で開発しています。キーサイトのOpen RANエミュレーション、信号生成並びに信号分析機能を幅広いユースケースに適用することで、テストプロセスが改善され、複雑さとテスト時間が低減されます。

キーサイトのコマーシャル・コミュニケーションズ・グループ担当バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるKailash Narayanan氏は、次のように述べています。「当社のリソースをO-RUテクノロジー・ソリューションのリーダーであるADIと整合させ、サービス・プロバイダーがO-RAN仕様の可能性を最大限に発揮できるように支援できることを嬉しく思います。キーサイトとADIは、無線ユニットとコア・ネットワークの間を効果的に橋渡しするテクノロジーとテストソリューションを提供し、開発と相互運用性テストの迅速化を実現します」

Dell-Oro Groupによれば、Open RANテクノロジーは、2025年には無線アクセス・ネットワーク市場全体の10％以上を占めるようになると予想されています。ADIとキーサイトのコラボレーションは、オープンで分散された仮想化RAN（vRAN）アーキテクチャに移行しようとしているこの業界の商機に対応するものです。

アナログ・デバイセズのワイヤレス通信事業部担当バイスプレジデントであるJoe Barryは、次のように述べています。「ADIとキーサイトのテクノロジー、ツール、設計リソースを組み合わせることで、信頼性に優れたO-RUを迅速に開発するための堅牢なプラットフォームをO-RANエコシステムに提供できます。両社が協力することで、コスト効率、電力効率、相互運用性に優れたO-RAN対応O-RUを開発するための最短の道筋をお客様に提供できます」

O-RAN ALLIANCEオープン・インターフェースに基づくOpen RANインフラストラクチャを利用することで、モバイル事業者は、製造、金融、運輸、物流、医療分野の意欲の高い企業向けの高度な5Gサービスの提供を効率化できるように設計された、堅牢なマルチベンダー・ネットワーク環境を構築できます。O-RUの性能検証と、RANのエッジから5Gコア（5GC）までのネットワーク要素間の相互運用性テストを行うことで、モバイル事業者は、マルチベンダー5GネットワークにO-RANを効果的に導入できます。

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