www.engineering-japan.com
Yokogawa News

プラントデータ変換プラットフォーム「OpreX Data Model Broker」を開発・発売

データ間の乖離や不整合を自動で検証、プラントの建設・運転効率を画期的に改善。

プラントデータ変換プラットフォーム「OpreX Data Model Broker」を開発・発売
「OpreX Data Model Broker」の設計データバリデーション (Design Data Validation)
*IDF: Intermediate Data File


横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、プラントデータ変換プラットフォーム「OpreX Data Model Broker(データ・モデル・ブローカー)」を開発し、OpreX Connected Intelligenceのラインアップとして2021年7月7日から国内外同時に発売することをお知らせします。

「OpreX Data Model Broker」は、AIで使用されるオントロジー※技術をデータベースの運用・管理に応用することで、プラント設計と計装システムに散在するデータ間の整合性を自動で検証し、相互利活用を可能とするプラントデータ変換プラットフォームです。このプラットフォームで販売される最初のコンポーネントである「設計データバリデーション」では、システム化が難しく確認作業に課題があったP&ID(Piping & Instrument Diagram: 配管計装図)と3D配管図の不整合箇所を自動検出することで、膨大な設計データ間の整合性の確認作業時間・工数を大幅に削減し、作業効率の向上へ貢献します。

開発の背景
 近年、プラントの規模は大型化が進み、敷設される設備は高度化しています。プラントの建設や増改築時においては、それぞれの担当部門がさまざまなツールを用いて設計データを構築しています。また、システムにおいても同様で、設計書や仕様書のみならず、機器や装置ベンダからの図書もあり、個々のシステム群のエンジニアリングデータも存在します。これらデータ間の整合性確認は手作業で行われることが多く、膨大な作業時間と工数が費やされています。例えば、大抵の場合、3D配管図面は数千枚にものぼりますが、大規模プロジェクトでは1万枚を超えることもあり、これらを全て手動で確認しているのが現状です。デジタルテクノロジーを活用してデータの相互運用性を高め、信頼性を担保する仕組みが強く求められています。

これらの課題を解決するために、当社は、プラントのライフサイクルを通じて、プラント内のデータの相互運用性と活用度を促進させることを目的としたプラントデータ変換プラットフォーム「OpreX Data Model Broker」を開発しました。

※オントロジーとは、AI 技術で使用される考え方の一つで、「情報の意味を定義するための概念・仕組み」のこと。人が情報の意味を理解するという行動を、コンピュー タ上で実現することを目的とします。

製品の特長
「OpreX Data Model Broker」の設計データバリデーションの検証対象

1. 配管の属性情報
各配管の属性に関して、P&ID側の記載内容と3D配管図側の記載内容を照合します。

2. 配管資材の属性情報および並び順
各配管資材の属性値、及び配管資材の並び順を検証します。

3. フランジの仕様
P&ID上でバルブ端に配管仕様の変更が指定されている場合、3D配管図側の該当バルブと付随するフランジの配管仕様を検証します。

4. 配管資材の流れの方向
P&ID上のプロセスの流れの方向に対して、3D配管図側のそれぞれの配管資材の流れの方向が一致しているかについて検証します。

主な用途
石油、化学などプラント建設のEPC(設計・調達・建設)フェーズにおけるP&IDと3D配管図の確認作業

www.yokogawa.com

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)