www.engineering-japan.com
PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION

賢く自己加温する冷凍倉庫用スキャナ

凍えるほどの環境から暖かい環境まで、幅広くお使いいただけます

賢く自己加温する冷凍倉庫用スキャナ
写真: ペッパール・アンド・フックスのコンパクトな冷凍倉庫用スキャナVB14N-Tは、-35℃
から+45℃の使用温度で動作します。


使用条件で困ることがありませんか。たとえば、生産工程や輸送、製品の仕分け中に環
境温度が0℃を大きく下回る場合もあるでしょう。ところが、バーコード・スキャナのよう
な標準オートメーション機器は、冷凍倉庫などでの動作に適していないのがふつうです。
そのため、こうした用途には特別な設計の機器が必要で、多くの場合、性能の低下を覚悟
しなければなりません。こんなとき、制約のないシステムがあったら、たいへん魅力的で
しょう。


ペッパール・アンド・フックスのコンパクトな冷凍倉庫用スキャナVB14N-Tは、-35℃
から+45℃もの温度で動作します。そのうえ、この極めて広い使用温度範囲にわたって、本
来の完全な性能を発揮します。同スキャナは、最大1000スキャン/秒の走査速度と0.2mm
の分解能を備え、標準的温度で利用可能なVB14Nタイプの製品に対応して、これと同じ性
能を実現しています。だたし、この低温対応製品に特別な機能として、内蔵ヒータがあり
ます。このヒータは、マイクロプロセッサ制御の温度管理機能によってモニターされてい
ます。そして、内部と外部の温度、つまりバーコード・スキャナと環境の温度に応じて、
常時、最適な発熱量を判断します。そのため、当社では、最長20分という極めて短い暖機
時間と、最大10Wの低い消費電力という相反する特性を両立することにも成功しました。

このタイプのスキャナには、ほかにも注目点があります。一つのネットワーク内で最大
32台のスキャナを一緒に利用できるマスター-スレーブ運用機能や、使いやすいPCソフト
ウェアGeniusによる設定、さらにモード・スイッチによる直接操作といった斬新なコンセ
プトなどです。また、同モデルでは、インテリジェントなコード復元機能が働くため、コ
ントラストが低い、欠損がある、移動していて不鮮明といった場合のように、コードの読
み取り品質が悪くても解読してくれます。寸法が標準スキャナと同じであることから、必
要に応じて、この新しい冷凍倉庫対応製品へ簡単に置き換えることもできます。スキャナ
とヒータへは同じケーブルで電力供給します。そのため、配線の労力も少なくて済みます。
このスキャナは、0℃以上の通常の温度範囲でも使えること、さらに保護等級IP65の堅牢
なハウジングに収められていることもあって、幅広い分野のアプリケーションでオールラ
ウンドに使える汎用性を実現しています。

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)