www.engineering-japan.com
29
'21
Written on Modified on
Rohde & Schwarz
ローデ・シュワルツから、EDAシミュレーションとハードウェアテストを統合したR&S VSESIM-VSSが登場
試験・計測技術を専門とするローデ・シュワルツとCadence社は、RF設計から実装にいたる技術プロセスの容易化と、シミュレーションおよびテストの両方にリアルな信号を使うことによる精度向上を狙ったソリューションについて協力して取り組んできました。そうして実現した新たな信号発生/解析ツールR&S VSESIM-VSSは、RF部品の開発プロセスをさらに高速化できるものとなっています。ワイヤレス製品や自動車、航空機、防衛産業のお客様に加え、能動部品やシステムのメーカーにも特に有用です。
キャプション:新しいR&S VSESIM-VSSソフトウェアツールにより、RF設計から実装までの開発プロセスがいっそう速やかに行えます。
新しいワイヤレス技術や衛星通信技術では利用する周波数域が一段と拡大しており、それに伴う仕様もますます厳しくなっています。そのためRFシステム設計の初期段階におけるリアルな信号シミュレーションは以前にも増して重要と言えます。後工程のハードウェアテストと同じ信号生成手法と解析アルゴリズムを用いることで、初期設計の段階から動作検証まで直接的な結果の相関が得られ、エラーベクトル振幅(EVM)などの広く利用される重要な性能指標の包括的で一貫した解析も可能になります。
こうした目標の実現に向け、ローデ・シュワルツはCadence Design Systems, Inc.社と協力して、5GやWiFiの最新の展開など多くの主要規格のすべてをサポートするR&S VSESIM-VSS信号発生/解析ツールを開発してきました。この共同開発ソリューションは、両社の実績と定評のあるソリューションの強みをもとに構築されており、信号生成と設計シミュレーション、信号解析の機能を兼ね備えています。そのため、開発者や設計エンジニアは、開発プロセスのもっと早い段階から設計上の難しい課題に取り組むことができる最適なツールとして有効に活用できます。
R&S VSESIM-VSS信号発生/解析ツールは、Cadence® Visual System Simulator™(VSS)ソフトウェアの拡張として機能します。Visual System Simulator™ソフトウェアは、特にワイヤレス通信やレーダー設計に利用されるRF部品やRFユニットのシステム・シミュレーションやモデリング用ソリューションとして定評があります。このVSSソフトウェアに対し、ローデ・シュワルツのR&S VSESIM-VSSは、そのワークフローへ現実に即した信号を提供してシミュレーション精度を向上するとともに設計プロセスを容易することで、同ソフトウェアの能力を拡張するように設計されています。R&S VSESIM-VSSには、動作回路やモジュール、デバイスのテストに向けたローデ・シュワルツの実績豊かな2つのソフトウェアツールの強みが活かされています。シミュレーション用ソフトウェアR&S WinIQSIM2の信号発生機能と、ベクトル信号エクスプローラ・ソフトウェアR&S VSEの信号解析機能の2つです。これらの機能をR&S VSESIM-VSSとしてまとめたうえ、Cadence社の電子設計自動化(electronic design automation:EDA)ツール用のプラグインを追加しました。
このローデ・シュワルツのデータシンク・プラグインにより、設計プロセスのどの時点でも信号にアクセスできるようになります。さらに、その信号をベクトル信号発生器に転送し、利用したいハードウェアに適用できるため、ハードウェアと擬似的な実装を複合してシステムレベルでの解析が行えます。また、R&S VSESIM-VSSの重要な機能の一つには、パワーアンプ開発のシミュレーション段階からいち早くリニアライゼーションの効果を検証できる直接的なデジタル・プリディストーション(DPD)方法のサポートもあります。
そのほか、こうしたソリューションの統合によるメリットとして、ローデ・シュワルツ製品とCadence社製ツールの互換性向上が挙げられます。ローデ・シュワルツのソリューションによる信号発生/解析機能が、回路設計ソフトウェアのCadence Microwave Office®や無線周波数集積回路(RFIC)を含むRFユニットに対応したCadence Virtuoso® RF Solutionなど、接続したほかのCadence社製品でも利用できます。
ローデ・シュワルツのEMC/アンテナ・テスト向けスペクトラム/ネットワーク・アナライザ担当副社長Christina Gessnerは次のように説明しています。「EDA設計シミュレーションと試験・計測の分野をつなぐことで、手戻りのない上手な設計と市場投入までの時間短縮をお客様が実現できるよう支援します。リアルな信号を利用して、EVMなど一般的な指標の活用メリットを引き出すとともに、テープアウト前であってもリニアライゼーション性能を把握できるのは、お客様の競争上の強みとなるに違いありません。なによりも当社は、Cadence社との協力による成果を市場に出せることに期待を寄せています」。
Cadence社でカスタムIC/PCB部門のR&Dを担当する副社長Vinod Kariat氏も次のように話しています。「RFフロントエンドの通信用ICやシステムを開発しているお客様からすると、最新規格の利用は欠かせません。今回のローデ・シュワルツとの共同開発ソリューションがあれば、私ども共通のお客様にとり、最終的なテスト検証をも含めた設計の全段階を通じて規格準拠の信号を正確に解析できるようになります」。
R&S VSESIM-VSSはローデ・シュワルツからご提供しています。詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_229356-1121600.htmlをご覧ください。
新しいワイヤレス技術や衛星通信技術では利用する周波数域が一段と拡大しており、それに伴う仕様もますます厳しくなっています。そのためRFシステム設計の初期段階におけるリアルな信号シミュレーションは以前にも増して重要と言えます。後工程のハードウェアテストと同じ信号生成手法と解析アルゴリズムを用いることで、初期設計の段階から動作検証まで直接的な結果の相関が得られ、エラーベクトル振幅(EVM)などの広く利用される重要な性能指標の包括的で一貫した解析も可能になります。
こうした目標の実現に向け、ローデ・シュワルツはCadence Design Systems, Inc.社と協力して、5GやWiFiの最新の展開など多くの主要規格のすべてをサポートするR&S VSESIM-VSS信号発生/解析ツールを開発してきました。この共同開発ソリューションは、両社の実績と定評のあるソリューションの強みをもとに構築されており、信号生成と設計シミュレーション、信号解析の機能を兼ね備えています。そのため、開発者や設計エンジニアは、開発プロセスのもっと早い段階から設計上の難しい課題に取り組むことができる最適なツールとして有効に活用できます。
R&S VSESIM-VSS信号発生/解析ツールは、Cadence® Visual System Simulator™(VSS)ソフトウェアの拡張として機能します。Visual System Simulator™ソフトウェアは、特にワイヤレス通信やレーダー設計に利用されるRF部品やRFユニットのシステム・シミュレーションやモデリング用ソリューションとして定評があります。このVSSソフトウェアに対し、ローデ・シュワルツのR&S VSESIM-VSSは、そのワークフローへ現実に即した信号を提供してシミュレーション精度を向上するとともに設計プロセスを容易することで、同ソフトウェアの能力を拡張するように設計されています。R&S VSESIM-VSSには、動作回路やモジュール、デバイスのテストに向けたローデ・シュワルツの実績豊かな2つのソフトウェアツールの強みが活かされています。シミュレーション用ソフトウェアR&S WinIQSIM2の信号発生機能と、ベクトル信号エクスプローラ・ソフトウェアR&S VSEの信号解析機能の2つです。これらの機能をR&S VSESIM-VSSとしてまとめたうえ、Cadence社の電子設計自動化(electronic design automation:EDA)ツール用のプラグインを追加しました。
このローデ・シュワルツのデータシンク・プラグインにより、設計プロセスのどの時点でも信号にアクセスできるようになります。さらに、その信号をベクトル信号発生器に転送し、利用したいハードウェアに適用できるため、ハードウェアと擬似的な実装を複合してシステムレベルでの解析が行えます。また、R&S VSESIM-VSSの重要な機能の一つには、パワーアンプ開発のシミュレーション段階からいち早くリニアライゼーションの効果を検証できる直接的なデジタル・プリディストーション(DPD)方法のサポートもあります。
そのほか、こうしたソリューションの統合によるメリットとして、ローデ・シュワルツ製品とCadence社製ツールの互換性向上が挙げられます。ローデ・シュワルツのソリューションによる信号発生/解析機能が、回路設計ソフトウェアのCadence Microwave Office®や無線周波数集積回路(RFIC)を含むRFユニットに対応したCadence Virtuoso® RF Solutionなど、接続したほかのCadence社製品でも利用できます。
ローデ・シュワルツのEMC/アンテナ・テスト向けスペクトラム/ネットワーク・アナライザ担当副社長Christina Gessnerは次のように説明しています。「EDA設計シミュレーションと試験・計測の分野をつなぐことで、手戻りのない上手な設計と市場投入までの時間短縮をお客様が実現できるよう支援します。リアルな信号を利用して、EVMなど一般的な指標の活用メリットを引き出すとともに、テープアウト前であってもリニアライゼーション性能を把握できるのは、お客様の競争上の強みとなるに違いありません。なによりも当社は、Cadence社との協力による成果を市場に出せることに期待を寄せています」。
Cadence社でカスタムIC/PCB部門のR&Dを担当する副社長Vinod Kariat氏も次のように話しています。「RFフロントエンドの通信用ICやシステムを開発しているお客様からすると、最新規格の利用は欠かせません。今回のローデ・シュワルツとの共同開発ソリューションがあれば、私ども共通のお客様にとり、最終的なテスト検証をも含めた設計の全段階を通じて規格準拠の信号を正確に解析できるようになります」。
R&S VSESIM-VSSはローデ・シュワルツからご提供しています。詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_229356-1121600.htmlをご覧ください。
お問い合わせ:
欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Loberg @rsa.rohde-schwarz.com)
アジア太平洋地域:Wen Shi Tong(電話:+65 6 307-0029、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。
欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Loberg @rsa.rohde-schwarz.com)
アジア太平洋地域:Wen Shi Tong(電話:+65 6 307-0029、email:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.)
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。