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dSPACEがAIアプリケーションの品質の妥当性確認に向けて ベルリンのスタートアップ企業であるneurocat社を部分的買収

国際的企業として業界をリードするシミュレーションおよび妥当性確認向けソリューションプロバイダであるdSPACEは、ネットワーク化された自動車、自動運転車および電気自動車の開発に適したソリューションを提供するため、ベルリンのスタートアップ企業であるneurocat社の所有権を取得しました。

dSPACEがAIアプリケーションの品質の妥当性確認に向けて ベルリンのスタートアップ企業であるneurocat社を部分的買収

neurocat社は、人工知能(AI)の妥当性確認テクノロジのパイオニア企業であり、AIアプリケーションのロバスト性の向上に注力しています。このスタートアップ企業は産業企業向けに安全で信頼性の高いAIの使用について助言を行い、AIアプリケーションを自動チェックおよび最適化するソフトウェアを提供しています。neurocat社の製品およびサービスは主にネットワーク化されたシステムや自動運転システムの開発を支援するとともに、医療、オートメーション、携帯電話技術、または金融などその他の分野でも使用されています。dSPACEは、所有権の取得により、同社のクラウドベースのプラットフォームである「aidkit」の市場投入を促進し、将来的にはAIアルゴリズムの妥当性確認向けとしてこのソリューションが普及することを目指します。

dSPACEのCEOであるMartin Goetzelerは、「AIアプリケーションの品質の妥当性確認にneurocat社の重要なテクノロジを用いることで、AIの信頼性が向上します。これは、dSPACEや当社のお客様にとって極めて重要です。この度の同社の部分的買収および新たな提携関係により、AIへの依存度が高まりつつある当社の幅広いシミュレーションおよび妥当性確認向けソリューションを補完できるようになります。また、当社は、ネットワーク化されたシステムや自動運転システムの開発において、現在や将来のテクノロジおよびモビリティ関連のパイオニア企業をサポートするというneurocat社の使命を勘案しながら、当社のコンサルティングサービスやソフトウェアソリューションを提供していきます。」と述べています。

neurocat社の共同創立者であるStephan Hinze氏は、「当社は、AIのロバスト性向上のパイオニア企業として、dSPACEのグローバルネットワークを活用しつつ、さらなる国際的な成長を遂げたいと考えています」と語っています。同氏は2021年半ばまでneurocat社のCEOを務め、10月28日にVision Award 2021を受賞する予定です。この賞は、ミュンヘンの「Medientage」(メディア週間)において、革新的または創造的なビジネスプランを打ち出した創業間もない企業や起業家に授与されるものです。同じく共同創立者であり新CEOのFlorens Gessner氏は、「dSPACEは、当社の次の開発ステップを共に歩み、私たちの成長をサポートする最適なパートナーです。貴重な経験とリソースの提供を通じて、当社がコンサルティング企業からSaaS(サービスとしてのソフトウェア)プロバイダへと転換することを具体的に支援してくれます」と述べています。

neurocat社は、AIアプリケーションの品質保証を専門とするディープテック系スタートアップ企業であり、AIアプリケーションの安全な利用に関するコンサルティングサービスを各種の企業に提供しています。現在は、機械学習アプリケーションを自動的にチェックし、アプリケーションの最適化に向けたアドバイスを生成するクラウドプラットフォームソリューションであるaidkitを開発しています。neurocat社では、現在40人の社員が従事しています。

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