ローデ・シュワルツのサポートにより、Allion labs 社がOPEN Alliance TC9仕様による車載Ethernetテストを提供可能に

ローデ・シュワルツとAllion Labs社は、車載Ethernet市場向けの試験・測定技術で最高のパートナーになりました。

先進運転支援システム（ADAS）やインフォテインメントの発展により、車両におけるデータ速度がさらに上昇しつつあります。それにともない、通信チャネルのケーブルや部品の品質と性能を保証することがますます重要になってきました。車載Ethernetは、高いデータ速度を求めるアプリケーションはもとより、データ・バックボーンや様々なドメイン・コントローラの接続を実現するうえで鍵となる技術です。その車載Ethernetに関する国際的な規格策定機関OPEN Allianceは、技術委員会TC9を通じて、ケーブルとコネクタの電気仕様やテスト方法を規定しています。これらの規定は、最高10GBASE-T1までの様々な速度レベルでIEEE 802.3車載Ethernetのリンク・セグメント仕様に確実に準拠したものとなっており、車載Ethernet用製品を製造するすべてのケーブルおよびコネクタ・メーカーが従うべき必須のテスト方法も定めています。

これに対し、ローデ・シュワルツのR&S ZNBベクトル・ネットワーク・アナライザをAllion社独自のAET21064ケーブル・フィクスチャおよびコンダクティブ・ドラムと組み合わせて、ケーブルやコネクタのサプライヤの皆様がOPEN Alliance TC9仕様に従った車載Ethernet用ケーブルとコネクタをテストして完全に認証できる統合ソリューションを整えました。

Allion社CTOのBrian Shih氏は次のように説明しています。「ローデ・シュワルツは、これまでも常に当社Allionの重要な技術パートナーでしたが、今回、ローデ・シュワルツのベクトル・ネットワーク・アナライザを当社のテスト手法に組み込んだことには、とても大きな意義があると考えています。これにより、車載Ethernet テストにおけるAllionの能力が大幅に向上したからです。そして、この協力関係には厳格なテストの実現に対するローデ・シュワルツとAllionの確かな姿勢がはっきりと表れています。私どもはともに、信頼いただける測定技術パートナーとして、車載Ethernet市場に最高のサービスを提供していきます」。

TC9仕様にもとづく車載Ethernet向け UTPケーブルの品質は主としてシグナル・インテグリティによって決まるため、その試験プロセスにおいてはテスト・フィクスチャが重要となります。しかし、Allion Labs社の高い設計技術を活用すれば、ユーザーはフィクスチャ開発の時間を節約でき、製品の市場投入までの時間も大幅に短縮できます。そうした高度な専門技術にもとづくテスト・フィクスチャと、車載Ethernetテストの基準計器としての高性能かつ高精度なR&S ZNBベクトル・ネットワーク・アナライザと組み合わせたことで、OPEN Alliance TC9仕様に確実に準拠できる最適なソリューションとなりました。

お問い合わせ：
欧州（本社）：Patrizia Muehlbauer（電話：+49 89 4129 0、email：This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.）
北米：Dominique Loberg（電話：+1 503 523-7951、email：Dominique.Loberg @rsa.rohde-schwarz.com）
アジア太平洋地域：Wen Shi Tong（電話：+65 6 307-0029、email：This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.）

すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。