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ODVA
ODVAが第21回年次総会を開催―イノベーションのさらなる加速に向けて
米国ミシガン州アナーバー、2022年3月28日―ODVAは、2022年3月10日に米国カリフォルニア州サンディエゴにおいて第21回年次総会(Annual Meeting of Members)を開催しました。世界30カ国から85名の産業の専門家が参加したこの総会では、The Procter & Gamble Company社でプロセスオートメーションのテクニカル・ディレクタを務めるPaul R. Maurath博士がプロセスオートメーションにおけるフィールド計装機器の物理層の未来に関して行った基調講演、ARC Advisory Group社のアナリストHarry Forbes氏による産業オートメーションの次の10年に関する展望、ODVA全体としての成果と今後の取組みの両面に関するODVA首脳部による最新情報などがとりわけ注目を集めました。適切な予防対策を行ったことから、対面による会議が実現し、新しいアイデアの共有やEtherNet/IPをさらに強化するための現行の取組みの進展を促すことができました。
この年次総会は、ODVAの2022年Industry Conference(産業カンファレンス)を通じて提供された技術セッションをもって1週間の会期を締めくくりました。同カンファレンスでひときわ目を引いたODVA技術の最新展開には、CIP Safety™ のIEC61784-3 Edition 4に基づく認証取得、xDS™デバイス記述の開発、Single Pair EthernetおよびEthernet-APL™の発展、EtherNet/IPに対するTSNの準備、CIP™ Authorization ProfileによるCIP Security™の継続的拡張、CIPからOPC UA Cloudへの接続性における進展などが挙げられます。
ODVAは、インダストリー4.0やIIoT、安全性、セキュリティ、相互運用性などの重要なトレンドに後れを取ることがないようにEtherNet/IPネットワークを継続的に改善してきました。たとえば最近の成果として、コンタクタや押しボタンなど、リソースに制約のあるIn-Cabinet(制御盤内)機器に対するEtherNet/IPネットワークの拡張があります。また、これに足並みをそろえるように、エッジ領域のセキュリティ確保における重要なステップとして、リソースに制約のある機器でもCIP Securityを効率よく使えるようにしました。加えて、CIP Securityの更新により、狭義の信頼ドメインによるユーザーと役割に応じたユーザー認証もサポートしました。ODVAはまた、Common Industrial Protocol(CIP)のOPC UAコンパニオン仕様を開発するため、OPC Foundationとの共同作業グループを発足させました。さらに、EtherNet/IPネットワークによって、プロセスオートメーションのためのEthernet-APL物理層もサポートできるようになっています。エンドユーザーが設備の柔軟性を最大限に高められるように、ODVAはFDTおよびFDI技術のEtherNet/IPへの統合をさらに進めるための特別協定も結んでいます。 CIPデバイス用の次世代xDS™に関する追加のデバイス記述への取組みも推進中です。
ODVAのIndustry Conference(産業カンファレンス)と年次総会にともなう技術資料とプレゼンテーションは、https://www.odva.org/news-events/industry-conference/library-of-proceedings/ からダウンロードいただけます。