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Renesas News
モータ制御用の高精度な位置センサ「インダクティブポジションセンサ」のリファレンスデザインを80種類公開
豊富なリファレンスデザインからユーザのモータに適したデザインを選ぶことにより、薄型、軽量、低コストなインダクティブポジションセンサを容易かつ早期に導入可能。
インダクティブポジションセンサのデザイン集「Resolver 4.0カタログ」ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、車載用や産業用モータの回転角度を高精度に検出できる「インダクティブポジションセンサ」のリファレンスデザインを「Resolver 4.0カタログ」と称して、80種類公開しました。インダクティブポジションセンサは、高精度な位置検出ができる上、ノイズや振動の影響が少なく、磁石を使わないため周辺磁場に対する高い耐性を持っています。センシング素子としてプリント基板にコイルパターンをレイアウトしたものを使用するため、設計の柔軟性が高く、薄型、軽量な設計が可能です。今回公開した豊富なリファレンスデザインからユーザのモータに適したデザインを選ぶことにより、早期かつ容易にインダクティブポジションセンサの利点を享受し、高精度なモータ開発が可能になります。
Resolver 4.0カタログには、車載用モータ、ロボット、サーボモータ、ホームオートメーション、医療などの幅広い用途に実装可能なリファレンスデザインが含まれています。各リファレンスデザインには、それぞれのモータシャフトと極対の構成やサイズごとに、回路図、部品表、プリント基板の設計図、ガーバーファイル、測定レポートなどが含まれています。ルネサスは、ソフトウェアスタックや設計ツールも提供しているため、ユーザはすぐに開発に着手することができます。特に、ICOT (Inductive Coil Optimization Tool) と呼ばれるルネサスのコイル最適化ツールは、精度や誤差、エアギャップの変動など、性能シミュレーションの実行結果に基づき、最適なセンシング素子の設計を可能にします。
ルネサスの車載アナログ(センサ)事業部、製品マーケティング担当シニアダイレクタのJan Leuckfeldは次のように述べています。「インダクティブポジションセンサを使用する設計者にとって最大の課題の1つは、寸法、センシング素子の設計、シャフトの配置、極対数といった考慮する要素が多い事です。Resolver 4.0カタログに掲載した数多くのデザインは、それらのカギとなる重要な要素に対応しており、モータ制御システムの多様なニーズを満たせるように最適化され、テスト済みです。お客様は、用途に合わせて、カタログに載っている80種類以上のターンキーデザインから、カスタマイズされたデザインを選ぶことができます。」
車載用センサIC「IPS2550」および産業用センサIC「IPS2200」
全てのリファレンスデザインは、ルネサスのインダクティブポジションセンサである車載用センサIC「IPS2550」と産業用センサIC「IPS2200」に対応しています。IPS2550は最大回転数600k rpm、IPS2200は最大回転数250k rpm(いずれも電気角)であり、車載や産業機器に搭載される高速モータの回転制御が可能です。
ルネサスは、Resolver 4.0カタログおよび関連するデザインリソースを無償で提供しています。Resolver 4.0カタログは、製品ウェブサイトの「ドキュメント」からダウンロードすることができます。
また、IPSに最適な基板設計方法を紹介したウェビナーなど、各種ビデオはこちらからご覧になれます。
なお、本製品は車載モータの低コスト化によりEVの普及に役立つため、地球環境の改善に貢献します。
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