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'22
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BOBST News
BOBST が軟包装での真空メタライニングおよびコーティングで世界 1 位の申請を実施
BOBST が新たに世界トップの座への申請を行いました。同社は現在、直近の売上高から、真空メタライニング技術およびコーティング技術で軟包装市場において世界トップシェアを保有していることが明らかになっています。
「これらの技術の売上はこの 2 年ほど特に上昇傾向にあります。弊社が主導的地位にあると主張できることを非常にうれしく思っています」。そう語るのは、BOBST の真空メタライニング、コーティング、ラミネーティング、グラビア印刷の製品ライン責任者、Davide Garavaglia 氏です。「BOBST が市場にもたらした最近の開発により、コネクティビティ、デジタル化、自動化、およびサステナビリティに基づく弊社のビジョンと、最小限のダウンタイム、高品質、高速で特徴づけられる弊社の機械生産能力が結びつきました。加工業者やブランドオーナーは今、自社の軟包装でこのメリットを見出し始めています」
これはこの市場で数年来のマイルストーンです。BOBST には真空コーティングプロセスや柔軟基板の取り扱いにおいて長年にわたる経験があります。このことが、多種多様な製品の生産に使用できるハイテクな真空メタライニングおよびコーティングラインの開発につながりました。BOBST のセンターオブエクセレンスの導入もカギとなりました。BOBST マンチェスターと BOBST イタリアのセンターには、それぞれ真空メタライニングとコーティングの専用機器や専門技術が揃っています。
「この功績は実に長期的なビジョンとプロセスの集大成です。一歩ずつ、常に品質を第一に前進して参りました」。Davide Garavaglia 氏はそう説明します。「ここに至るまで、研究開発、技術面、人材配置やトレーニングにおいて、多大な投資を行ってきました。その結果、お客様のニーズにお応えできる高品質の技術が生まれたのです。」
持続可能な軟包装における決定的瞬間
また、コーティングおよび真空メタライニングの機器の技術やプロセスの両方に関して BOBST が持つ深い知識も、真に持続可能な軟包装に向けて取り組む上で大きな強みとなりました。
リサイクルが容易で持続可能かつバリア性能の高い軟包装を開発・製造するには、技術的な複雑性を克服することが大きな課題となります。しかし、BOBST とそのパートナーは oneBARRIER 群のサステナブルソリューションを利用して、業界で実用できるリサイクル可能なモノマテリアルの基板(超高バリア性のものおよび高バリア性のもの、2 層および 3 層)を包装デザイナー向けに開発しました。
これは、リサイクルできない金属化ポリエステルフィルムに置き換わるものです。これまでに開発された oneBARRIER のサステナブルソリューションには、PrimeCycle(EVOH およびトップコートのない透明な AlOx ベースまたは半透明な AluBond ベースの 100% PE 製単一基板で構成)、FibreCycle(既存のペーパーストリームでリサイクル可能な機能層でコーティングされた、モノマテリアルの高バリア性紙ベース構造)があります。
「oneBARRIER は実用可能かつテスト済みのソリューション群です。包装を簡素化し、レイヤーを削減し、リサイクル不能な合成ポリマー製基板をリサイクル可能なモノマテリアル構造に置き換えることで循環性やリサイクル性に対応するという業界の要件を満たしています」。そう話すのは Garavaglia 氏です。「決定的瞬間です。oneBARRIER はリサイクル可能なモノマテリアルパッケージのベンチマークとなるでしょう」
常に一層高い価値を
BOBST のコーティングにおける専門技術の利用は型破りです。軟包装の高性能な機能性基板の分野において、BOBST は、漆塗りのアルミ箔などのアルミを活用する分野の市場でも先導しています。この数年間、その他の用途でも、自社の生産能力を向上させたり、新しい市場(自己接着性を持つ特殊なテープ、医療応用、印刷用粘着シート、剥離ライナーを含む)に参入したりするべく、国際的な大手加工企業に BOBST のコーティング技術が選ばれています。
BOBST が業界で独自にお客様にさらなる価値を提供し続けることができる理由の 1 つには、BOBST がシングルソースのサプライヤーとなり得ることが挙げられます。BOBST ではエンドツーエンドのソリューションを提供しており、軟包装やその他の柔軟素材の活用におけるあらゆる要件に対応することができます。BOBST はいくつもの画期的なイノベーションを先駆けており、生産、機器、プロセスにおける持続可能性、効率、出力品質の向上を実現してきました。
イギリスのマンチェスター、イタリアのサン・ジョルジョ・モンフェッラートにある 2 つのコンピテスセンターは、加工技術に特化しています。BOBST マンチェスターではバリア性能のための真空コーティングプロセスを提供しています。一方イタリアの試験的な LEONARDO コーティングラインは多数のコーティングシステムおよび乾燥システムを備えており、生産規模で活用することができます。
「リサイクル可能な新しい高バリア性基板の生産に加え、フィルムや紙用の機能的なバリアコーティングに対する需要が非常に高まっていることを考えると、弊社がブランドオーナーや加工業者に提供可能なサービスはまさに唯一無二です」。Garavaglia 氏はそう語ります。「弊社のコンピテンスセンターでは、加工業者が新しい包装基板や機能をテストし、新しい包装デザインや構造それぞれに最も適したコーティング方法、乾燥システム、消耗品を確認することができます。さらに、ワイドウェブの試験機で生産性や収益性についても計算することができるため、新たな開発の実現可能性を確認することができるのです」
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