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Pale Blue、筑波に衛星スラスタ量産拠点を開設
小型衛星および商業宇宙用途向けに、開発・試験・製造を統合した設備で電気推進の生産能力を拡大。
pale-blue.co.jp

つくば生産技術開発拠点
小型衛星向け推進システムの需要拡大に伴い、製造および認証プロセスの効率化が重要になっている。こうした中、**Pale Blue Co., Ltd.**は、宇宙機用スラスタの量産を目的とした生産技術開発センターの稼働を開始した。
新拠点は**Tsukuba City**(茨城県)に位置し、開発、製造、環境試験、出荷準備までを単一施設内で完結できる体制を構築している。これにより工程間の移送や待機時間が削減され、小型衛星プラットフォーム向け推進機の生産リードタイム短縮が図られる。
推進機製造工程を一拠点に集約
同センターは、Pale Blueのスラスタに関わる生産ワークフロー全体を処理できるよう設計されている。技術開発、組立、検査、環境試験といった工程は、従来は複数拠点に分散されることが多いが、同施設ではこれらを同一建屋内で実施する。
主要設備として、宇宙環境を模擬する真空チャンバーや、打ち上げ時の機械的負荷に対する耐性を確認する振動試験装置が導入されている。これらは、圧力、熱、機械的ストレスといった打ち上げおよび軌道上環境に対する推進機の適合性評価に不可欠な設備である。試験設備を社内に集約することで、外部委託先との間の輸送や試験日程の調整に伴う遅延を抑制できる。
リードタイム短縮と生産能力の向上
試験設備と製造設備を同一拠点に統合することで、生産リードタイムの短縮と製造能力の大幅な向上が見込まれている。工程管理の集中化は、設計部門と製造部門間のフィードバックループの短縮にもつながり、高信頼性が求められる宇宙機器の量産体制構築において重要な要素となる。
打ち上げスケジュールが厳格化する中、推進機の納期短縮は、衛星メーカーがサブシステム統合工程を打ち上げ計画に合わせて進めるうえで有利に働く。特に、多数の同一機体を必要とする衛星コンステレーションや技術実証ミッションでは、その影響が大きい。
拡大する小型衛星ミッションへの対応
電気推進システムは、小型衛星において軌道投入後の軌道変更、姿勢・軌道維持、衝突回避、運用終了時のデオービットなどに広く利用されている。衛星コンステレーションの拡大や宇宙デブリ対策への規制強化により、より小型の衛星クラスでも推進系の搭載が一般化しつつある。
開発と量産を同一施設で行う体制は、試作機とフライトモデル間のばらつきを抑え、ロット間の品質一貫性向上にも寄与する。このような手法は、少量多品種のプロジェクト型製造から、再現性の高い量産プロセスへの移行を進める商業宇宙分野全体の流れとも合致している。
筑波の新センターの稼働により、Pale Blueは小型衛星の軌道機動ニーズ拡大に対応可能な推進機製造体制を強化するとともに、宇宙機として求められる環境・機械試験を含む認証プロセスを維持した生産体制を確立した。
www.pale-blue.com
小型衛星向け推進システムの需要拡大に伴い、製造および認証プロセスの効率化が重要になっている。こうした中、**Pale Blue Co., Ltd.**は、宇宙機用スラスタの量産を目的とした生産技術開発センターの稼働を開始した。
新拠点は**Tsukuba City**(茨城県)に位置し、開発、製造、環境試験、出荷準備までを単一施設内で完結できる体制を構築している。これにより工程間の移送や待機時間が削減され、小型衛星プラットフォーム向け推進機の生産リードタイム短縮が図られる。
推進機製造工程を一拠点に集約
同センターは、Pale Blueのスラスタに関わる生産ワークフロー全体を処理できるよう設計されている。技術開発、組立、検査、環境試験といった工程は、従来は複数拠点に分散されることが多いが、同施設ではこれらを同一建屋内で実施する。
主要設備として、宇宙環境を模擬する真空チャンバーや、打ち上げ時の機械的負荷に対する耐性を確認する振動試験装置が導入されている。これらは、圧力、熱、機械的ストレスといった打ち上げおよび軌道上環境に対する推進機の適合性評価に不可欠な設備である。試験設備を社内に集約することで、外部委託先との間の輸送や試験日程の調整に伴う遅延を抑制できる。
リードタイム短縮と生産能力の向上
試験設備と製造設備を同一拠点に統合することで、生産リードタイムの短縮と製造能力の大幅な向上が見込まれている。工程管理の集中化は、設計部門と製造部門間のフィードバックループの短縮にもつながり、高信頼性が求められる宇宙機器の量産体制構築において重要な要素となる。
打ち上げスケジュールが厳格化する中、推進機の納期短縮は、衛星メーカーがサブシステム統合工程を打ち上げ計画に合わせて進めるうえで有利に働く。特に、多数の同一機体を必要とする衛星コンステレーションや技術実証ミッションでは、その影響が大きい。
拡大する小型衛星ミッションへの対応
電気推進システムは、小型衛星において軌道投入後の軌道変更、姿勢・軌道維持、衝突回避、運用終了時のデオービットなどに広く利用されている。衛星コンステレーションの拡大や宇宙デブリ対策への規制強化により、より小型の衛星クラスでも推進系の搭載が一般化しつつある。
開発と量産を同一施設で行う体制は、試作機とフライトモデル間のばらつきを抑え、ロット間の品質一貫性向上にも寄与する。このような手法は、少量多品種のプロジェクト型製造から、再現性の高い量産プロセスへの移行を進める商業宇宙分野全体の流れとも合致している。
筑波の新センターの稼働により、Pale Blueは小型衛星の軌道機動ニーズ拡大に対応可能な推進機製造体制を強化するとともに、宇宙機として求められる環境・機械試験を含む認証プロセスを維持した生産体制を確立した。
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