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Renesas News
ルネサス初、Matterプロトコル対応のソフトウェア開発キットを発表
ルネサス エレクトロニクス株式会社 は、このたび、Matterプロトコルをサポートするソフトウェア開発キット(SDK)を発表しました。今後、ルネサスは買収したDialog Semiconductor社やCeleno Communications社の製品を含む、すべてのWi-Fi、Bluetooth® Low-Energy、およびIEEE 802.15.4 製品で、Matterをサポートしてまいります。
今回、Matterプロトコルに対応したハードウェアは、超低消費電力のWi-Fi SoC(System on Chip)DA16200を搭載したWi-Fiモジュール開発キットです。本キットとSDKを使用することにより、Matterプロトコルに対応したWi-Fi通信機能の評価、検証が可能になります。ルネサスは現在、Matterに対応したDA16200用SDKをリードカスタマ向けにサンプル出荷中で、2023年3月末までに一般向けにリリースする予定です。
また、ルネサスのクイックコネクトIoT用のDA16200搭載Wi-Fi Pmod™ボードとルネサスの統合開発環境であるe2 studioを使用すれば、マイコン、コネクティビティ、その他のデバイスを含めて、Matter対応のIoT機器開発が容易に実現できます。
Matterプロトコルは、スマートホーム機器の相互運用性の問題を解決する規格です。このプロトコルを使えば、メーカを問わずさまざまなスマートデバイス同士を安全に接続できます。Matterは、Wi-Fi、Thread、Bluetooth LEなどの基盤となる接続技術を抽象化するアプリケーション層プロトコルです。ユーザはMatter共通のソフトウェアスタックを使用することで、さまざまなスマートホームのエコシステムや音声サービスをサポートできるようになります。エンドユーザ(消費者)は、Matterの認証を受けた機器なら、どのプラットフォームを選択しても相互に接続して使用できます。
ルネサスは、IoTの規格や認証を策定する国際的な組織であるConnectivity Standards Alliance(CSA)のメンバです。CSAの技術責任者を務めるChris LaPre氏は次のように述べています。「ルネサスのようなIoT業界のリーダがMatter規格を積極的にサポートしてくれていることを嬉しく思います。こうした動きは、半導体メーカと機器メーカの両方で、この規格の導入が急速に進んでいることの証左とも言えるでしょう。」
ルネサスのコネクティビティ・オーディオ事業部の事業部長であるSean McGrathは次のように述べています。「組み込みプロセッサで業界をリードするルネサスのIoTソリューションにおいては、接続性は極めて重要な要素です。当社はBluetoothやWi-Fiソリューションを幅広く提供しており、Thread製品も開発中です。今後も、世界中のお客様と協力して、さまざまなアプリケーションでMatter規格を活用できる体制を整えていきます。」
ルネサスには、Bluetooth LEやWi-Fiにおいて培ってきた10年以上にわたる経験があります。これまでに6億台以上の無線デバイスを出荷し、IoT、ウェアラブル、ホームネットワークに対応した幅広いコネクティビティ製品を提供してきました。Matter対応製品を開発したいと考えているIoT機器メーカは、ルネサスの便利な開発ツールを使用すれば、製品の市場投入にかかる時間を短縮できます。
ルネサスによるMatterへのサポートの詳細については、こちらをご覧ください。www.renesas.com/Matter
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