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Toshiba News
東芝、650Vディスクリート絶縁ゲートバイポーラトランジスタを発売
新しいディスクリート絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、エアコンや産業機器の効率を高めます。
東芝デバイス&ストレージ株式会社は、エアコンの力率改善(PFC)回路用の650Vディスクリート絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)「GT30J65MRB」を発売しました。
近年、カーボンニュートラルをはじめとする省エネルギーの取り組みの中でパワー半導体は重要なデバイスとして注目されています。特に消費電力の大きい家電、産業機器においては、エアコンのインバーター化率の増加や産業機器用大型電源の低消費電力化が進み、高効率のスイッチングデバイスの需要が拡大しており、低損失化とPFC回路でのスイッチング周波数の増加対応が求められています。
新製品GT30J65MRBは、トレンチの微細化など内部構造を最適化した最新プロセスの採用により、業界トップクラスの低スイッチング損失(ターンオフ損失)標準0.35mJを実現しました。当社既存製品と比べて約42%[注5]低減しています。さらに、ダイオード順電圧を標準1.20Vに抑え、当社既存製品と比べて約43%低減しています。
エアコンのPFC回路の場合、当社既存製品は40kHz程度以下の周波数で使用されています。GT30J65MRBは、スイッチング損失(ターンオフ損失)の低減により、当社PFC向けIGBTとして初めて60kHz動作も可能な製品です。
当社は、今後も市場動向に合わせてラインアップを拡充し、機器の高効率化に貢献します。
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