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Igus News
イグス、エネルギーチェーン破損検知システムを開発
インテリジェントな破損検知システム i.Sense EC.Bは新しい樹脂ワイヤーセンサーにより、予期せぬ機械停止や高いダウンタイムコストを回避できます。
イグス は、新しい樹脂ワイヤーセンサーを備えたエナジーチェーン破損検知システム i.Sense EC.Bを開発しました。従来2つのセンサーを要した本体長35m以上のエナジーチェーンの状態監視を、1つのセンサーで対応します。大型クレーンなど過酷で長ストロークの屋外用途でも安全なケーブルガイドを確保します。リアルタイムの状態データを走行部全体で収集し、予期せぬ機械停止やコストを回避します。
イグスは、エナジーチェーンの状態監視のため、長いストロークでも破損の兆候を即座に検知できる i.Sense EC.Bシステムを提供しています。今回、新しい樹脂ワイヤーセンサーの採用により、1つのセンサーで本体長35m以上のチェーン状態監視が可能となりました。これにより従来35m以上では移動端と固定端両側に必要であった2セットのセンサー設置が移動端のみとなり、イニシャルコストの低減とよりロングなストロークでの検知精度が向上しました。
破損を検知するとセンサーが即座にエラー通知を発し、それを受けて制御盤モジュールはシステムPLCにI/O信号を送ります。新しい i.Sense制御盤モジュールには、最大で2セットのEC.Bセンサーを接続可能ですので、エナジーチェーン走行軸が2軸対向設置の場合もモジュールは1式で運用可能です。これらをPLCのデジタル入出力ポートに接続すれば、システムの迅速なシャットダウンのトリガーとしても使用できます。新しい樹脂ワイヤーセンサーは、既存のEC.Bシステムおよび i.Senseモジュールと互換性があり、IoTコンセプトにも組み込むことができます。
優れた耐候性と堅牢性
イグスの i.Senseシステムは、自動車産業のガントリーローダーなど、多くの産業で既にその性能が実証されています。イグスはこれまでの実績を基に、インダストリー4.0で増大する機械や監視システムへの要求に対応しています。移動距離の延長に伴い動作が高速化するクレーンシステムでは、堅牢で耐久性のあるエネルギー供給システムが非常に重要です。過酷な環境下で負荷の高いケーブルを安全にガイドするには、走行部全体でのリアルタイム状態データの収集が大きなメリットとなります。新しい樹脂ワイヤーセンサーは、測定距離の延長に加えて、極めて高い耐候性と堅牢性が特長で、屋外用途に最適です。完全自動化のクレーンシステムでは、現場で問題に気づくオペレーターが不在のため、予期せぬ機械停止の影響を大きく受けます。信頼性の高いi.Sense EC.B状態監視システムを導入すれば、故障のない安全な動作を確保できます。
高い信頼性と低コストを同時に実現
イグスのスマート技術は、エネルギー供給において完全制御と最適な保護を実現します。そのため、機械とエナジーチェーンの両方の耐用年数を延ばすことができます。イグスでは、業界最大規模の試験施設で継続的な耐久試験を行い、モーション・プラスチック製品の寿命を常に最適化しています。 早期にシステムの問題を通知する i.Sense EC.Bはコスト削減にも大きく貢献します。本体長35mを超えるチェーンのリアルタイム状態監視は1つのセンサーで対応できるため、導入コストを軽減できます。また、i.Sense EC.Bにより最適なメンテナンスのタイミングが明確になり、交換部品・作業人件費・機械停止時間の削減にともなうメンテナンスコスト低減が期待できます。
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