www.engineering-japan.com
03
'23
Written on Modified on
Igus News
イグスは190の新しい提案で革新的な製品とデジタルサービスを発表します
イグス は、2023年の新提案で、190もの製品およびデジタルサービスを発表しました。
イグスは、楽しみながらエンジニアリング力を発揮する「Enjoyneering」をコンセプトにした多様な技術を開発しています。新サービスには、デジタル空間でプロジェクトを進められるイグバース(iguverse)、スマートフォンでスペアパーツを特定し注文できるAI技術、既存のアプリケーションに適用できる無潤滑部品を即座に特定するモバイルアプリなどがあります。
イグバースで楽しく簡単なコラボレーション
イグバースは、新しい機械、システム、アセンブリの3Dモデルを1:1のスケールで構築するデジタル空間です。各分野の技術者や顧客が集まって意見を交わすことができます。その結果、迅速かつ低コストで信頼性の高い製品を開発でき、問題の早期解決とCO2排出量削減を実現します。トレーニングにも活用できるイグバースのデジタルツインは、機械設計におけるバーチャルリアリティの大きな可能性を提示します。イグバースを使用すれば、開発費を抑えられ、予算が限られている小規模の企業でも簡単に開発を進めることが可能です。
インダストリー4.0に対応する多様な新サービス
イグスはインダストリー4.0に対応するサービスとして、スマートプラスチックのラインアップを拡充しました。エナジーチェーンやすべり軸受などの標準部品にセンサーを搭載し、IoTネットワークに統合しました。これにより、状態監視や寿命予測計算など、インダストリー4.0のトレンド技術を中小企業でも導入することができます。
「superwise」は、イグスの製品とスマートプラスチック技術を1つにまとめた新しいデジタルサービスです。お客様のアプリケーションやプロジェクトのデータを体系的に評価し、イグス担当者と連携しながら必要な情報を提供します。
また、新たに開発したプラットフォーム「kopla」では、企業が独自のオンライン設計・計算ツールを作成することが可能です。このプラットフォームは、国際的に事業を展開し、自社製品をオンラインで提示したい中規模企業を主に対象としています。モジュール方式を採用したクラウドソリューションにより、市場投入までの時間を大幅に短縮することができます。
モーション・プラスチックを世界へ
現在、18万8千以上のお客様を有するイグスは、2022年に年間売上高が初めて10億ユーロを超えました。イグスは、アクティブカスタマーの数を2030年までに100万に増やすという目標を設定しました。その目的は、世界中のすべての可動用途でメンテナンスフリーかつ長寿命を実現することです。信頼性が高く持続可能なソリューションを提供するため、イグスは多くのオンラインツールを拡充しています。今回開発した新しいツールにより、モーション・プラスチックを誰もが簡単に導入できるようになりました。
環境に配慮した新技術
イグスの工場は、2025年末までにカーボンニュートラルの実現を目指しています。そのための取り組みのひとつが、射出成形機の使用済み冷却水を工場の暖房に利用する新しいシステムです。これは環境に優しいだけでなく、エネルギーコストが高騰している現在、財政的なメリットもあります。イグスが独自に開発したこのエネルギーソリューションMHRS(機械熱回収システム)を、他の産業企業にも提供し、環境負荷の削減に努めています。
また、イグスは、長年にわたってプラスチック廃棄物の問題改善にも取り組んできました。海洋廃棄物(漁網)をリサイクルして作ったigus:bikeは、8月に発売を予定しています。海洋プラスチックをモーション・プラスチックに再活用し、成長と資源の持続可能性を同時に実現しています。
www.igus.com