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THK News
THK、ADAWARP、NTT西日本が人型ロボットの遠隔操作に成功
「SEED-Noid-Mover」は全方向移動可能な自律型の走行台車と、人間の動作を再現できる等身大上体ヒューマノイドを組み合わせた自律移動型ロボットです。
THK株式会社 は、自社で開発を手掛けた人型ロボット「SEED-Noid-Mover」をアダワープジャパン株式会社(代表取締役社長:安谷屋 樹)に提供し、西日本電信電話株式会社(代表取締役社長:森林 正彰)が主催する未来共創プログラム「Future-Build」の一環として、オールフォトニクスネットワーク(APN)技術および60GHz帯無線LAN(WiGig)を活用し、大阪-神戸間で無線ロボットの超遠隔操作の成功に大きく寄与しました。
3月27日(月)~28日(火)に行われた実験では、オペレーターをNTT西日本 エスパークル神戸(神戸市中央区)、ロボットをQUINTBRIDGE(大阪市都島区)にそれぞれ配置し、遠隔操作クラウド「WARPNER」を用いて、神戸のオペレーターが大阪で待機する人型ロボット「SEED-Noid-Mover」と犬型ロボット「WARP-DOG」をVR端末で遠隔操作しました。
ロボットは、エレベーターのボタンを押す、買い物カゴを運搬するなど、移動だけでなく力加減を必要とする動作が遠隔操作でもできることが確認できました。また、犬型ロボット等と協働することで、警備やメンテナンス等の応用ができることを検証いたしました。
このように、遠隔操作のシステム構築を実現することで、移動コストの削減や、省人化が可能となり、イベント等での活用に加え、日常生活においても活用の幅を広げていくことが期待されます。
THKはこれまで、機械要素部品のトップメーカーとして培ってきた技術をもとにサービスロボットの開発と実証実験を重ねてまいりました。今後も、蓄積したノウハウを最大限に活かすことで、社会的課題の解決に向けた支援を行ってまいります。
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