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Schneider Electric News
シュナイダーエレクトリック、輸出用装置向けに日本で事前検証可能な海外電圧対応UPSの取り扱いを開始
海外規格に対応、装置の出荷前に日本国内での動作テストが可能。全世界約130か国の現地拠点で、出荷後も本体や交換用バッテリーの調達をサポート。
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、海外輸出用装置への組み込み用途として、海外(アジア、ヨーロッパ、北米)の電圧に対応したAPCブランドの無停電電源装置「Easy UPS On-Line」の取り扱いを開始し、7月13日より、インダストリアルオートメーション事業部を通して販売取扱を開始します。
日本で製造される装置は、大部分が海外へ出荷されています。中でも半導体製造装置や金属工作機械などの装置は、ダウンタイムやプロセス変動が歩留まりや資材ロスに大きな経済的影響を与えるため、安定した電源の確保が不可欠となりますが、海外拠点は日本に比べて電力インフラが不安定な場合が多く、停電などの電源トラブルに備えて装置にUPS(無停電電源装置)が組み込まれてきました。近年、ダウンタイムや資材ロスの観点だけでなく、IoT化やDX推進に伴って装置の稼働データを取得・管理・分析するニーズが高まっている背景から、これまでUPSが搭載されなかった装置にもその採用が増加しています。しかしこれまで、装置メーカーが輸出用装置にUPSを搭載する場合は、変圧器を用いて国内仕様のUPSを使用するか、輸出先で入手可能なUPSを調達することが主要な方法となっており、現地でのサポート体制に不安があったり、出荷前の動作テストが出来ず初期稼働時に大きなリスクがあったり、と不十分な選択肢しかないのが現状でした。
今回、シュナイダーエレクトリックが、輸出装置への組み込み用途専用製品として日本市場向けに提供を開始するのは、APCブランドの常時インバーター方式UPS 「Easy UPS On-Line」です。アジア、ヨーロッパ、北米の電圧規格・安全規格に対応しており、IECをはじめとする国際的な認証も取得しているため、安心して海外出荷用装置に搭載可能です。給電には通常運転からバッテリー運転へ無瞬断で切り換え可能な常時インバーター方式を採用しています。
最大の特長は、これまで課題となってきた出荷前動作テストと、出荷後の現地サポートを両立できる点にあります。Easy UPS On-Lineを海外出荷用装置に搭載いただく場合、事前に日本国内で動作検証を行うことができ、輸出後の稼働時リスクを最低限に抑えることが可能です。また、出荷後には、全世界約130か国のシュナイダーエレクトリック現地法人で、同等製品や交換用バッテリーの調達などをサポート可能な体制が整っています。
日本におけるシュナイダーエレクトリックでは、これまで産業向けのソリューションを日本の装置メーカー向けに提案してきたインダストリアルオートメーション事業部を通じて、輸出用装置への組み込み専用に本製品の拡販を進め、2025年までに同事業部におけるUPSソリューションの販売規模を2022年比3倍にまで拡大する見込みです。
Easy UPS On-Lineの主なポイント:
海外規格や安全規格に対応
海外の電圧規格に対応、IEC / EAC / CE / AS / UL / VDE / FCCの認証取得済み*
*製品モデルにより異なります。
日本での事前動作テストが可能
国内で事前試運転調整を行い、動作テスト済みの状態で出荷が可能
現地での初期稼働トラブルリスクを最小化
出荷後の海外サポート体制
現地での代替品や交換用バッテリー調達を全世界約130か国のシュナイダーエレクトリック現地法人でサポート
常時インバーター(オンライン)方式
通常運転からバッテリー運転へ無瞬断で切り換え可能な常時インバーター方式の給電を採用
軽量・省スペース設計
現行他モデルと比較して体積比50%減、重量比55%減 (1kVAにおける比較)
より詳細な製品情報は、以下をご覧ください。
- UPSラインアップ紹介ページ https://www.proface.com/ja/product/other/ups/lineup
- Easy UPS On-Line カタログPDF https://www.proface.com/ja/download/catalog/ups/on-line-oversea