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ルネサスの車載用マイコンおよびSoCのサイバーセキュリティマネジメントシステムのプロセスが国際規格ISO/SAE 21434:2021の認証を取得

構造化されたサイバーセキュリティ管理システムにより、デバイスのライフサイクル全体にわたって総合的なサイバーセキュリティの実践が保証されます。

ルネサスの車載用マイコンおよびSoCのサイバーセキュリティマネジメントシステムのプロセスが国際規格ISO/SAE 21434:2021の認証を取得
車載のサイバーセキュリティマネジメントシステムが国際規格に準拠

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、このたび、車載用マイコンとSoC(System on Chip)の開発プロセスに適用されるサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)が、国際規格ISO/SAE 21434:2021に準拠しているとTÜV Rheinland Industrie Service GmbH(以下テュフ ラインランド)から認証を取得しました。この認証は、ルネサスの武蔵事業所(東京都小平市)に適用されます。

Automotive CS Management(テュフ ラインランドによる認定書)
  • ISO/SAE 21434 – Automotive Tier Supplier
  • ACSM (Automotive Cyber Security Management) 112: ML2: Managed
自動車メーカが車両の型式承認を取得する際に、国連欧州経済委員会(UNECE)の制定したサイバーセキュリティ規則UNR155への適合が必要になります。その審査にはCSMSへの適合が必須のため、OEMやTier1メーカはCSMS認証を取得したルネサスのデバイスを使用することにより、開発の負荷を軽減できます。先に発表したとおり、2022年1月1日以降に開発したすべての車載用マイコンおよびSoCは、このISO/SAE 21434:2021認証を取得したCSMS開発プロセスに従っています。製品としては、車載用16ビットマイコン「RL78」、32ビットマイコン「RH850」、車載用SoC「R-Car」が含まれます。

ルネサスのHPCコアテクノロジー統括部の統括部長である安増貴志は次のように述べています。「独立した第三者機関によって認証されたことにより、お客様はルネサスのCSMSプロセスの管理がISO/SAE 21434:2021で定義された要件を満たしていると確信することができます。OEMやTier1メーカは、ルネサスの開発プロセスの監査を独自に行う代わりに、この第三者認証を利用することで、車両の型式承認プロセスを簡素化することができます。」

これまでルネサスは、ISO/SAE 21434規格の策定にもグローバルに多くの貢献をしてきました。自動車業界だけでなく、ルネサスは産業用デバイスについてもCSMSプロセスを規定したIEC 62443-4-1の要件を満たしていることが、2019年にテュフ ラインランドによって認証されています。

ルネサスはセーフティ・セキュリティを第一に考えた設計開発に取り組んでおり、今回認証を取得したセキュリティだけでなく、自動車の機能安全規格ISO 26262に準拠した機能安全プロセスもあります。ユーザは、次世代の車載システムにルネサスのマイコンやSoCを使用することにより、サイバーセキュリティや機能安全における国際規格に早期に準拠することができます。

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