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04
'23
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Fuji Electric News
生産現場のDX推進を支援 汎用インバータ「FRENIC-Aceシリーズ」を刷新
生産現場のDX推進を支援 汎用インバータ「FRENIC-Aceシリーズ」を刷新。
富士電機株式会社は、生産現場のDX推進支援に向けてEthernet対応機種を拡充するなど、汎用インバータ「FRENIC-Aceシリーズ」を刷新しましたのでお知らせいたします。
背景
インバータは、工作機械や産業用ロボット、ファン・ポンプや搬送ラインに使われ、モータの回転数を制御することで、設備を最適に動かし省エネを実現する、富士電機の主力製品の一つです。
近年生産現場では、IoT化によるDX推進を進め、あらゆる機器や生産設備をネットワークでつなぎ、データを収集・分析・自動制御することで、品質の安定化や設備の安定稼働、省エネ化など、さまざまな価値創出につなげています。こうしたなか、生産現場の駆動システムを構成するインバータにも、ネットワーク対応が求められています。
当社は今般、汎用インバータの主力機種である「FRENIC-Ace シリーズ」を刷新。海外で広く普及し、高速通信が可能な通信規格であるEthernetを標準搭載したタイプや、省スペース化が可能なフィンレスタイプなどの機種をそろえ、インバータのメンテナンスに有効な予兆保全機能を強化しました。本製品は、日本、東南アジア、欧米等に、グローバルに展開していきます。
なお、当社は開発期間の短縮等を目的に、インバータシリーズの構造・部品・ソフト等の基本設計の共通化を図る「プラットフォーム」の開発を推進しています。「FRENIC-Aceシリーズ」は上位機種である「FRENIC-MEGAシリーズ」に続く第2弾であり、順次他シリーズにもプラットフォームを適用していきます。
製品の特長
1)Ethernetへの対応で、データ活用を促進(Ethernet内蔵タイプ)
Ethernetへの対応により、インバータの通信速度が向上し、生産現場で収集できるデータ量が拡大。電流・電圧の変化が高精度に把握できます。本機器の活用により、生産ライン全体の設備稼働率や設備異常の有無等の特定などが可能です。
2)機械装置の省スペース化に貢献(フィンレスタイプ)
インバータの冷却機構(冷却フィン)を無くし、省スペース化が図れるフィンレスタイプを新設。お客様の機械装置の冷却機構を本製品に適用することで、インバータの奥行寸法で最大約30%の短縮となり、機械装置や盤などの小型化・省スペース化に貢献します。
3)予兆保全機能を充実させ装置停止リスクを低減(共通)
パワー半導体メーカーという強みを活かし、インバータの主要部品であるIGBTモジュール(パワー半導体)の出力電流・出力周波数をモニタリングして異常兆候にアラートを出す「寿命予測機能」を搭載。お客様のメンテナンス計画立案や、駆動システム停止の未然防止に寄与します。
主な用途
搬送機械、工作機械、流体機械(ファン・ポンプ等)
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