www.engineering-japan.com
Pilz News

ピルツの自律走行搬送ロボット (AMR) 向け安全ソリューション - 安全な自律走行

ピルツは製造業者の皆様のため、生産とロジスティクスにおける効率的な物流を実現する、ISO 3691-4に準拠した、無軌道モバイルプラットフォーム向けの新しい包括的な安全ソリューションをご提供いたします。

ピルツの自律走行搬送ロボット (AMR) 向け安全ソリューション - 安全な自律走行

自律型モバイルプラットフォーム (自律走行搬送ロボット、略してAMR) は、停止せずに障害物や人を回避できます。したがって、ISO 3691-4に適合させるには、複雑な安全機能が必要です。人と機械の衝突を確実に防止し、ダウンタイムを避けるために、とりわけコーナリング時には複数の保護ゾーンの切り替えが可能でなくてはなりません。

動的なゾーン切り替え
小型安全コントローラPNOZmultiのソフトウェアツールPNOZmulti Configuratorに含まれる新しい同期監視用ファンクションブロックにより、AMRにおける軸の同期を高い信頼性で監視できます。プログラム機能によって2つの軸のエンコーダ値を比較し、モバイルプラットフォームの移動方向に関する結論を導き出します。
この情報をもとに、ピルツの安全ソリューションの第二のコンポーネントである安全レーザスキャナPSENscanにより、規格が要求する安全なゾーン切り替えを動的に実行することができます。これを可能にしたのが、同じく新たにPNOZmulti Configuratorに実装されたPSENscanファンクションブロックです: PSENscanは「ゾーン選択機能」を用い、最大70の保護フィールドを動的に切り替えられます。高速移動中には障害物を早い段階で検知できるよう、保護ゾーンが拡大されます。低速時には保護ゾーンを縮小して、ダウンタイムを最小限に抑えられます。こうしてAMRは安全に、そして効率的に移動します。

シンプルな位置特定とナビゲーション
PSENscan Configuratorで作成されたコンフィグレーションは、無軌道プラットフォームのナビゲーション用コンピューターにインポートし、処理することができます。安全レーザスキャナPSENscanは、モバイルアプリケーションの位置特定とナビゲーションのため、レーザビームの距離データを提供します。データはUDP (User Datagram Protocol) 経由で転送され、C++ライブラリまたはROS (ロボットオペレーティングシステム) を介して、標準化されたオープンインタフェースでの照会が可能になります。ユーザは柔軟にこれを利用し、簡単にナビゲートする環境のマップを作成できます。

不正アクセスに対する保護
無軌道プラットフォームであるAMRは無線でマスタコントローラと通信します。そのため 外部からの攻撃により、データへの不正なアクセスや改ざんを受けるおそれがあります。マップデータを照会されたり、 – 最悪のシナリオでは、 – AMRが停止して生産が中断する可能性もあります。産業用ファイアウォールSecurityBridgeはネットワークを不正操作から保護します。稼働中、権限のない人物がモバイルプラットフォーム内部のITネットワークにアクセスできないように保証します。これにより、自律型モバイルロボット向けのピルツの安全と産業サイバーセキュリティのソリューションパッケージが完成します。

既存の製品・サービスを補完する
複雑なAMR向けの保護ソリューションは、有軌道無人搬送車システム (AGVシステム) を保護するピルツの既存の製品およびサービスを、さらに拡張するものです。ピルツは長年、安全なAGVシステムのアプリケーションを実装するための包括的なサービスを通して、AGVシステムのオペレーターを支援しています。ピルツの製品とサービスは設計段階における安全コンセプトの作成から始まり、その後の試運転までが対象であり、ご要望があれば国際適合性評価やトレーニングもサポートします。したがって、適用されるISO 3691-4規格の要件を満たし、稼働時の生産性も保証されます。

www.pilz.com

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)